陰謀論集団QAJFのABEMA出演についてと、元メンバーとの裁判進捗報告
QAJFメンバーABEMA出演
トランプ大統領就任の直後で、良く言えばかなり攻めたキャスティングだった。
ネット番組の報道リアリティーショーABEMA Prime(以下アベプラ)に21日、ゲストとして日本版Qアノン「QAJF」のメンバーが出演した。「AISEI」「まるもん」の2名である。
お伝えした通り私は、QAJFリーダーで信奉の対象でもあるEriを名誉毀損で訴えて勝ったが、その結果公表を受けてこの二人は、やはりX上で私に口汚く絡んできていた。
アベプラの中で二人は、トランプ大統領に期待することなどの質問に答え、QAJFの説明だけにとどまらず、同メンバーがX上でよく持ち出す「プチエンジェル事件」(2003年の未成年誘拐監禁事件)などに言及。トランプ氏が「Q」の仕草をしてメッセージを送っているように見えることも話題にして、特に制限なく自由に話していた印象だ。
語気が強くなってMC田村淳さんに厳しめに諭される(すぐ謝っていた)ようなシーンもあり、QAJFを称えるコメントや局地的なSNSの声を除いては、なかなか一般視聴者の理解は得られなさそうにはなかった。
特に気になったのは、田村さんらも指摘していたが、ワクチン接種などに反対する時に、その根拠となる情報の真偽に「どうやって最終判断を下すのか」ということ。これについて二人は「最初から何も信じていない」「保留する」などと反論したが、そんなことばかり言っていたら何も進まないわけで、結局のところ情報の取捨選択は「直感」なんて結論になっていた。
陰謀論者にありがちな「自分の頭で考え、それが間違えていたとしても自分達に都合のいいことだけを摂取して押し通す」を続けているに過ぎないと感じる。
XでQAJFの発信を眺めていると、「何も信じていない」「保留」なんて詭弁であることはすぐに分かる。単純に、気に入らないものは信じないし、真偽不明の陰謀論情報をありがたがっているだけの話だ。
QAJFは自分達が(特にEriがメインで)悪だと断じた者に何か不穏なことが起きると期待し、全てを決めつけ、延々とネット上で罵詈雑言や不穏なコラ画像などを投げ続ける。
そのターゲットにされるのが皇室や著名人や企業であり、私や朝日新聞・藤原記者らQAJFの批判者達だ。
(藤原記者へのQAJFの誹謗中傷の一例、モザイクはこちらでつけました)
(QAJFからの投稿、一例)
メンバー二人はアベプラで何やら「世界平和を目指している」みたいな崇高なことを宣っていたが、私は変な笑いしか出なかった。
QAJFはヘイトと差別心にあふれプライドが高いだけのネットでイキる愉快犯が集まったQアノンの集団だ。断言していい。
ちなみに放送でも「Qアノン」と呼ばれて憤慨していたが、自分らがどう呼ばれたいかなんて知ったこっちゃない。Qを信じて結成され活動する集団だから世間的にはQアノンと定義されて当然だ。
コイツらは日本版Qアノン。言われるのが嫌だったら名称からQを省けばいい。ただ単に神真都Qとか議事堂襲撃の過激派みたいなのと同じに思われたくないだけだろう。
言っておくが世間の印象はさほど変わらないし、発信内容も神真都Qと同等かそれ以下と思うほどに幼稚で酷い。
アベプラでの議論とは
アベプラは時折、地上波には出られないであろうゲストを呼んで、「色んな人がいる」「理解するため対話を」みたいなふんわりした着地点にすることがあると感じる。
優秀なMCやコメンテーターが、変なことを言うゲストに(表向きには決して上からはいかず)「それって変じゃないですか?」とツッコみ続けて議論しているふうにエンタメにする。
その構図を理解した上で視聴しないと、変なものを変だとは思わず「こういう人達もいるんだ」「意外と良いこと言ってる」と傾倒する人が出てしまう危険性は常にある。
(21日放送のアベプラより)
私は以前、ABEMAでの違う番組ではあるが、ゲスト解説者で生出演させてもらったことがある。(誰だ今「変な人の枠で」って言ったのは!)
当時のスタッフの方々にはすごく親切してもらったし、打ち合わせもしっかりしていた。深夜帯でも緩さはなく、楽屋や裏側を覗いてみて、番組制作の熱をひしひしと感じた。
その生放送で私は、親会社(正確にはAmebaブログ)に批判的なことを言ったのだが、MCのカンニング竹山さんとABEMAスタッフは「それぐらいは言ってもいいと思う」とフォローまでしてくださった。
(ABEMA「カンニング竹山の土曜The Night」に出演した際のスクショ)
私の知人にABEMAを毛嫌する人は何人もいるが、私個人としては実際に接して、決して悪い放送をしているわけではないと思っている。
だからこそ多くの視聴者を持つメディアとして、もう少し慎重にしていただきたいのだ。
カルト的な陰謀論集団や反ワクチンなどを取り扱う時には特に。タブーを恐れない姿勢は分かるが、やべえ連中を紹介して社会不安を広げてしまうのはよくない。両論併記にも限度はある。
QAJFを「熱心なトランプ信奉者」ぐらいに薄めて放送するのはやっぱりマズいと思う。
そうした私の思いを裏打ちするかのように、X上ではアベプラのコメンテーターに対しての切り抜き画像や過去のゴシップを掘り返して貼り付けるなどの嫌がらせ投稿が相次いだ。QAJFの二人を貶めるような態度に見えたのが気に入らなかったらしい。それ見たことか。
もし興味があれば検索してみるといい。MC田村淳さんをはじめ、出演者の経歴や容姿を嘲笑するなどの目を覆うばかりのQAJFによる投稿は今も続く。
いつも通りQAJF内の狭い範囲内で拡散されているに過ぎないが、X上にあるからには一般の目にも触れるだろう。
悪ノリのようにして気に入らない者をつるし上げ、「奴らはいつか処刑される」みたいな幼稚な妄想にふけって仲間内で称賛し合って勝った気になっている。現実社会でうまくいっていない人間が陥りそうな、くだらないネットでの誹謗中傷活動。それが陰謀論集団QAJFの実情だ。
「世界平和」が聞いて呆れる。
元メンバーとの裁判の経緯
以前もお伝えした通り、私はQAJFの主要人物Eriに続いて、元メンバーも訴えて裁判に入っている。
つい先日、第1回期日を終えて被告の反論書面を確認した。
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