「末期がん治る」「イベルメクチンに効果が」・・・約2800人が厚労省を取り囲んだ反ワク国民運動、詳細レポート(後編)

どんどん濃くなっていく反ワク集会のレポート後編です
黒猫ドラネコ 2026.05.17
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【宣伝】

5月16日(土)に開催されたトークライブ「大陰謀論時代の歩き方」

出演は黒猫ドラネコ(『参政党と大陰謀論時代』著者)雨宮純(『あなたを陰謀論者にする言葉』著者)烏谷昌幸(『となりの陰謀論』慶應義塾大学法学部教授)

烏谷先生と雨宮さんのおかげでたいへん勉強になる良いイベントでした。

▽今からでも視聴できる配信チケットはこちら

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▽前編

(以下敬称略)

| あの市長からのアツい手紙

サプライズ演出だ。予定には組まれていない「お手紙」の紹介があった。

林千勝が再登壇して嬉しそうに「泉大津市長・南出賢一さんから!」と読み始める。

反ワクチンさん憧れの市長からの「プランデミックに翻弄されたコロナ騒動、空前絶後のワクチン接種後の健康被害は人災に他なりません」などのアッツアツな御言葉に、会場は何度も拍手を挟み大喝采だ。

なお、プランデミックとは「何者かの計画によりパンデミックが起こされた」という、頭が【自主規制】な思考である。へいへーい!市長ォ!

(手紙を紹介する林千勝)

(手紙を紹介する林千勝)

さらに、「令和の米騒動」の話題から唐突な「米のぬか層を少し残して食べるのが医食同源に繋がる」とか「大和心がどうこう」のアレな感じのアレなお話があり、「今回のフォーラムが、日本人に気付きと目覚めを促すことを期待しています」と反ワクさん達への熱いエールが送られた。

「気付き」は「氣づき」と書かれていたと推察する。毎度のことながら泉大津市民を本当に氣の毒に思う。

| 続々と登壇する濃いメンツ

続いての登壇者は陰謀論者さんに大人気の古賀真。「やまと経営者連盟」なる団体を率いているそうだ。(また、やまと・・・)

(講演する古賀真)

(講演する古賀真)

サイトを見ると月会費2~10万円でセミナーをやっている団体。林千勝をアドバイザーに就任させ、荒谷卓(前編参照)を「オヤジさん」と呼ぶなど交友があるという古賀は、「グローバリズムを構成している要素は新自由主義と全体主義」と解説を始めた。

さらに「新自由主義は、今だけ金だけ自分だけです。お金が儲かれば偉いよねと。あまり個人名は出しませんが、いまロケットの事業で色々やってらっしゃる方とか(笑)」と、あまりにも突然の堀江貴文ディスりで客席をどっと沸かせた。

トークの入りとしては上手い。ホリエモンがこの会場中の人(私以外)に忌み嫌われるワクチン推進派であることや、「権力にすり寄って金儲けしてる!」という陰謀論者的な視点で認知されていることをよく分かっている。

「あと、世の中に切り込んでいると見せながら、実は視聴率稼ぎ、お金儲けをやってるんじゃないかなというあの方とかですね!」

勢いに乗って続けてドヤ顔したはいいが、すまん、それは抽象的すぎて誰のことだかさっぱり分からん。そういう奴、お前らのお仲間の方が多いんちゃうか・・・?

次の講演者は、米国発保守系団体CPACジャパンの議長を務める饗庭(あえば)浩明。当レターでも何度か紹介したが、元・幸福の科学信者で、幸福実現党の党首まで務めた人だ。

(講演するあえば浩明)

(講演するあえば浩明)

お疲れ気味に「最近よく言われるのは、トランプは一体どうしたんだということで・・・」と切り出すと会場は笑いに包まれた。この界隈であえばは「トランプに最も近い日本人」と認知されているのだ。

「今のトランプは特にMAGA運動の人から批判、失望、怒りを受けているのは確か。グローバリストの手に堕ちたとか色んなことを言われるが、結論を出すのは先と私は見ています。2028年まで(大統領を)やるので、その時にアメリカや世界がどうなっているかを踏まえて」

そう話し、神谷宗幣ら名だたる政治家も参加するCPACジャパンへのアピールに繋げた。なお、この保守系集会には、ここ数年で急速に反ワクチン・陰謀論が浸食している。まともな政治家は離れた方がいいと個人的には思う。

▽参考(2023年の集会の様子)

あえばは畳みかけた。

「トランプ政権から『ちょっと来い』と人を呼んで、林千勝先生とかカズさん(今回の司会者の石田和靖)に色々と叱っていただける機会があります。皆さん徹底的にむき出しのアメリカと日本とのやりとりをぜひ今年も見ていただきたい」

いや、どんな権限であなた方がトランプ政権の人を叱れんねん・・・。

このあとはロバート・ケネディジュニア長官が全力で頑張っているとかいう話だったので割愛する。

さて、毎度おなじみ、反ワクチンさんからの尊敬を集める東京理科大名誉教授の村上康文も登壇した。まあ来るわなこの人は。

村上は新たな「学会」を作ったとのことで、興奮気味で早口だった。

「今は末期がんも結構治るようになってるんです。動脈硬化だとか糖尿病も結構いい治療が出てきている。これが普及しないんです。普及されたら困るから。やっぱり標準治療っていうのは、お医者さんに収益が入ります。有効性が低い抗がん剤を打つと激しい痛みが発生しますから、入院しないといけない。効かないから最終的に入院しますよね。入院するとパイプをいっぱい繋がれて、最後は亡くなるわけですけれども、そうすると病院にとっても非常に大きなメリットなわけで」

こういう人なのよ。東京理科大学って寛容だなあ。

(講演する村上康文)

(講演する村上康文)

で、順番は前後するが、最後のスピーカーが日本先進医療臨床研究会なる団体の小林平大央(ひでお)。同会の前身は、安保徹らの「統合医学医師の会」である。これを読んだ多くのまともなお医者さんは「あ(察し)」となっているに違いない。

小林は「末期がんは80パーセント治る」と豪語し、理論医学臨床研究学会という団体を新たに立ち上げたそうだ。ここに副理事長として村上が名を連ねているとのことだった。反ワクさん的な最強タッグへの期待感に沸く客席。司会の石田和靖からも「未来は明るい。がんのステージ4が治るということで、めちゃくちゃ希望が持てました」との講評があった。

「今の自由診療を将来の標準医療にする」と掲げた小林は、最後の登壇者全員集合の際にも「村上先生と老化を止める薬を作ることになっています!」と明かし、会場を大いに沸かせた。

色々と、あーあ・・・。

| ついに登場、イベルメクチンの人

ついに登壇してしまったか。北里大学教授の花木秀明の出番だ。

私が反ワクチン集会でこの人の演説を聴いたのは初めて。講演内容は「新型コロナウイルス感染対策の虚実とイベルメクチンの真実」。おお・・・いよいよか。やるんだな!ここで!

花木は「イベルメクチンのことなら一日中でも話せるが・・・」ともったいぶりつつ、序盤はコロナ対策にマスクは意味がなかったとの話をスライドにして語った。ここの客がまさに望んでいる話であろう。

(花木秀明の講演スライド)

(花木秀明の講演スライド)

イベルメクチンは寄生虫症の治療薬としては超優秀だが、治験を経て「新型コロナウイルス感染症への有効性は認められない」との結論が国際的にも示されている。

それでも、花木だけでなく、ここに集まるような反ワク・陰謀論的な人達も諦めてはいない。前述の村上の講話ではないが「医療利権に潰されかけているんだ」と彼らは思っているし、「効かないと言われたってことは効くんだ」とブチ上がってしまう。そういう人達だ。いやマジで。(このへんの話は陰謀論者さんへの理解度の高さが必要だが)

てなわけで、「奇跡の薬」みたいに妄想する人達に支えられ、イベルメクチンの個人輸入や過剰摂取など危険な行動をとる者は後を絶たない。冗談抜きで煽るのは止めた方がいい。

さて、花木はそんなイベルメクチンの治験について「色んな理由で日本では失敗した」と残念そうに語った。が、しかし世界的には効果があったのだと続け、その話の流れで、ちょっとした事故を起こす。

反ワクチン集会に慣れていないと見える花木は、「(イベルメクチンは)予防的に使うと非常に効果がある。ワクチンに似たような効果があるんです」と笑顔で言ってしまったのだ。

ほぼ反ワクさんで埋まった客席に「え・・・ワクチンに・・・効果・・・?」とばかりに一瞬のざわつきが拡がり、私も思わず「(くっそw言っちまったww)」と腹筋に力を入れた次第だ。

(締めのコメントをする花木秀明=中央)

(締めのコメントをする花木秀明=中央)

きっとサービス精神なのだろうが、講演者全員がステージ上に並んで一言ずつ述べる際にも花木は言い放った。

「実はイベルメクチンにはですね・・・抗がん作用があります」

登壇者が「うおおー」と沸き、客席から大拍手だ。それはまだ研究段階の可能性の話で、薬としてはダメなんだって・・・あーあ、もうむちゃくちゃだよ。

最後は鹿児島の著名な反ワクチン医師である森田洋之も、講演こそなかったがステージ上に登場。午後からの厚労省前へのデモ行進に向け、会場全員の「ガンバロー!」三唱でお開きとなった。

(最後は全員登壇でガンバロー)

(最後は全員登壇でガンバロー)

(以下の限定部分では、午後のデモ行進と厚労省前での集会の様子などをお送りします。メンバー登録してぜひご覧ください)

| 厚労省前のラッパーたち

さあ、いよいよ午後は芝公園での決起集会から、厚労省が隣接する日比谷公園に向けてデモ行進が出発だ。同時進行で、厚労省前でも抗議集会が開かれていた。

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