【トンデモ観察目線の衆院選】参政党さん、さささ３議席も獲得！？「反ワク候補」当落は？

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この機会に、私が過去にどんな記事を出してきたか、どの記事がたくさん読まれたか、よかったらご覧ください。

インチキ予言者・天瀬ひみかの記事、そんなにSNSでシェアされなかったのにやけにアクセス上位なのは謎なんだよなあ…。

混迷の衆議院議員選挙から早くも1週間が過ぎた。総理大臣指名選挙を行う特別国会も迫っている。

おいおい、お前ら。国民民主党がどうだとか103万円の壁がとか、やいのやいの言いやがって。あの党のことを忘れてもらっちゃ困るぜ。オレンジ色に輝くあの集団だよ。

おう、思い出したか？

よーし、いいぞ。すぐに忘れろ。

というわけで、先の衆院選で俺達の参政党は比例ブロックで、さささ、3議席もゲットしてしまった。

まじかよオイ。ずっと国会議員は神谷宗幣代表（参議院議員）だけだったのに大躍進だ。

日本全体が猛省し、選挙制度の見直しも含めたあらゆる対策を速やかにとるべきだと思う。

まあ小選挙区で全候補者が落ちたのは想定通りとしても、比例用紙に「参政党」と書く人がまだまだいるのだな、と。頼むからネットを見て「目覚める」なよ、と。

では遅ればせながら、今回の参政党の当選者について語ろう。三者三様ざっくり紹介していく。え、読みたくない？　そう言わずに。私だって書きたくはなかったよ！

（プロフィール情報は各報道や公報などから）

▽南関東ブロック比例　鈴木あつし

元自衛官で川崎市生まれの35歳。21年の衆院選で国民民主から出馬し、比例で復活当選。教育無償化を実現する会を経て、選挙直前の10月に参政党からの公認が発表された。

節操がないとの批判も大いにあったが、今回も無事に当選してしまった。このほど党のボードメンバーにも名を連ねている。

なぜか今回の当選後に速攻でXを鍵アカウントに（見てるんだよそういうのは）。今は見られるようになっているようだが、過去の投稿を整理したかったのか妙な動きにも感じられ、党の支持者からも何かあったのかと心配の声が上がっていた。

そもそも南関東ブロックには、参政党の重鎮・松田学氏がいた。ウォッチャーらの情報によると、松田氏は昨夏に代表を降ろされた後も人が少ない中を演説して回ったり、少数しか参加しないタウンミーティングなどに登壇してきた。

そうやって耕した場所を突如として現れた鈴木氏に譲ることになり、松田氏は東京ブロック（単独）へと移動。今回も落選の憂き目に遭う。普通ならこんな扱いをされたらブチギレて離党して今ごろ武田邦彦氏らと一緒に党内のことをいろいろ暴露していてもおかしくはない。

松田氏は言っていることはともかく党内で人気があり、言っていることはともかく政権中枢に親しい人もいるとの情報もある。言っていることはともかく「松田プラン」なる参政党員限定で誰もが期待する経済政策を持っている。もしも世の中がトチ狂ってモヒカンみたいな奴らが改造バイクを乗り回す暴力が支配するような時代になり、万が一にも参政党が政権を握ったら、ほぼ確実に財務大臣の座には就くはず。

そんな参政党内だけの圧倒的実力者がすごく軽視されてしまってないか…？

松田ファンよ！よそ者の鈴木氏にでかい顔させていいのか！東京ブロックは票数がおかしかったとか不正があるのではとか言ってる場合か！（まあ言うわなここの人達は）

▽近畿ブロック比例　北野ゆうこ

滋賀3区から出馬した39歳の主婦。私が潜入した政治資金パーティーや演説会などでは前面に出ていなかったし、正直言って存在を知らんかった。

動画での配信などで主張を見ていくと、外国資本への嫌悪、選択的夫婦別姓反対、無農薬推奨、もちろん反ワクで、もうオーソドックスな「ネットで目覚めて参政党にハマった人」という印象を受ける。なので発信内容は悪く言えば薄っぺらく、良く言えば参政党員にだけは刺さる（良く言ってるよね？）ハキハキとして演説のうまさは党員の中だけでは評判だったようだ。

参政党に染まった素人が参政党から国政に、しかも衆議院に送り込まれてしまった形である。同選挙区は女性候補がこの人だけだったこともあってか、意外と票数を稼いでしまい、惜敗率28パーセントながら、重複立候補していた比例でトップに立った強運の持ち主というところか。早期に選挙制度の抜本的な見直しを期待するしかない。

新キャラとして注目しようと思っていたが、既に選挙期間中に慣行農業や添加物への知ったかぶりの口出しで炎上しかけ、投稿を削除していた。

実に参政党っぽい。さすが期待を裏切らない。

夫も参政党所属の滋賀県守山市議会議員。市議会でワクチンの質問をしたことをSNSで誇示していた。さすが期待を裏切らない。

夫婦やご家族で党員というパターンが多いのはこの党の特色だ。あの「大調和波動米」でおなじみ林元一家が特に有名。（夫は23年に和歌山市議に当選。今回の衆院選では妻が奈良1区から出て最下位落選、息子も和歌山1区から出て落選。娘はなぜか都民ファから都議選出馬経験あり）

ただ、参政党で夫婦そろって議員になったのはあまり聞いたことがない。北野夫妻はこれから党の象徴となり、アピールポイントにもなっていくのだろう。

▽九州ブロック比例　吉川りな

今春の衆院東京15区補選にも出馬した元看護士で37歳の主婦。党内での功績が認められたのか、議席が取れる公算が大きかった九州比例に登載する戦略がハマった。参政党のYouTube番組でもメインMCを張っている。

この人もついに国会議員かと絶望感…もとい感慨深いものがある。昨年の政治資金パーティーでは機動戦士ガンダムシリーズのキュベレイみたいな鮮やかな白スーツで演説大会に登壇し、「政治はビジネスじゃない」との主張を披露した。（そのお前らのパーティーの参加費は最安2万円でグッズ売り場が大盛況やったけどな！）

その際、演説内容の暗記ができておらず「日本国憲法の三原則」で「国民主権」をド忘れしていた大失態から考えると、今はずいぶん演説がうまくなっている。この人を見ていると、やはり場慣れするしかないのだなと思う。

党内でも主張の内容は割と過激な方だ。YouTubeのBANを避けてワクチンを「お注射」と呼び続け、最近では有楽町前でコメ不足を嘆いて「私達の命に関わる米をビジネスにするな」的なことを喚いていた。米農家どないすんねん。「何言ってんだコイツ…」な主張が国会で聞ける日が来るのだろうか。

吉川氏の夫は20歳年上の運送会社代表で、党の東京ブロック長だ。街頭演説の警備などでよく見かける。今回その選挙活動をしていない夫が、なぜか比例名簿に記載されていたことがウォッチャーの間で話題になっていた。なんかえらい重用されとんなあ、君ら。

神谷代表自身が、2025年の参院選までは頑張ると公言していたこともあり、来年の夏で参政党としてはついにサヨナラバイバイ元気でいてもいなくてもどっちでもいいネ、になるかなと予測していたが、今回の大躍進で延命してしまいそうだ。

自民党の不人気が影響した時空のひずみのイタズラとして諦めるしかないのか。しかし3議席のうち一つは他党から移ってきた人で、あとは比較的若い女性候補が2人。果たして本当に通したかった人材なのかとウォッチャーとしては疑問が残る。

表向きには反ワクチン・陰謀論や過激なオーガニック推進を巧妙に隠すのが参政党だ。鈴木氏の思想は未知数だが、参政党に染まりきった女性2人はどうだろう。国会議員になったからには、もうメディアにやらかしは見逃してもらえない。

SNS上にとどまらず実社会からの批判は避けられないし、離党した者からの暴露なども日に日に激しくなっている。党として、どこまで耐えられるだろうか。

最近では反ワクチン勢からも「ビジネス反ワク」を疑われて嫌われている始末。いや、普通に反ワク政党だとは思うけど、まあ、別にそこがケンカする分には、別にまあ、止める理由は別に、まあ別にまあ。

さて、次に前回ピックアップしたスピ・反ワクチン・陰謀論な候補の当落についてだ。

私の嫌いな候補者が無事にたくさん落ちたのはよかったが、けっこう多かった立憲民主の面々と、特に原口一博氏が10期目の当選を果たしたことで、反ワクチンさんが大いに沸いてしまっていた。

原口議員に関しては、製薬会社が名誉毀損で訴える方針を示している。今後はこの動向にも注目していきたい。

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