詳細レポート「水からの伝言」を崇めるフェス。波動機器とスピまみれの世界水まつりin江戸(前編)
長雨にけぶる秋分の日。大相撲本場所開催中の国技館のちょうど裏手方向にあるKFC(国際ファッションセンター)ホールで、朝から夕方まで開催されていたのは
第5回世界水まつりin江戸
主催者は「一般社団法人世界水まつり」となっている。その実態は「水は情報を保存し記憶する」という疑似科学を信じる人たちである。

(オープニングのステージ)
「水にありがとうを言い続けると綺麗な結晶になり、馬鹿野郎と言い続けると汚い結晶になる」
そのように主張した故・江本勝の著書「水からの伝言」「水は答えを知っている」を崇める方々が集まってコロナ禍の2021年に熊本からスタートしたという祭り。代表理事を務めるのは江本の息子である江本博正だ。
青い法被を着た江本らの司会進行で、何かのタイミングのたびに「よぉーお、ワッショーイ!」といったかけ声で会場を盛り上げにかかる。運営がよく頑張っている文化祭みたいな雰囲気だ。余計なお世話だが「うぉーたー!」とかにした方がいいんじゃないのか。
入場無料(事前登録制)ということもあってか、販売スタッフも含めるとおよそ300人弱が参加し、席数が足りずに立ち見も出るほどの大盛況だった。
実演コーナーや物販もずらり。飲み水への波動転写や足湯デトックスの体験があり、メタトロン的な波動調整機器は確認できただけで会場内に4台はあった。しかも同じ種類ではなくてそれぞれ微妙に違う物。かの有名なEM菌も堂々と効果を謳ってイベントの中心となって登場していた。
簡潔に言うと、スピリチュアルと疑似科学が洪水のようにドバァと溢れたようなフェスだ。
水を通じての世界平和を願っているらしく、悪人ではなさそうだが、ピュアな人たちが仲間になってお互いの商売を見せ合い、そういうのが好きな人たちを一気に集めて経済を回しているという印象だった。
ここに並んでいた商品に謳われるほぼ全ての効果は個人的には大嘘だと思う。インチキだろうがスピだろうが人に迷惑をかけずに個人の責任の範囲内で好きにすりゃいいが、善意とともに社会に広められるのはすげえ迷惑という話だ。もっとこぢんまりとやってくれとしか。
以下、詳細をレポートする。
500円でペットボトルの水が変化・・・?
会場に入ると、いきなりお香みたいな独特の匂い。会場内からではなく、来ているお客さんからだった。予想通りではあるが、いかにもスピった感じの人が多め。若者は少なく、中年女性の比率がやや高い。
ホール入り口前のロビーには、様々な物販や実演コーナーがあった。何をどう施されたのかは知らんが、片足で立たされて「ほら、さっきみたいに押しても動かないでしょ」「ほ、本当だ!すごい!」みたいなやり取りが繰り広げられていた。ドヤ顔をするスタッフに「お前の押す力の加減しだいじゃねえか」と心の中でツッコミを入れた。
ロビー中央の机には謎の商品の広告やパンフレットがたくさん置いてあった。片っ端から入手していく。大漁大漁。私のこうしたトンデモ・チラシ・コレクション(TCC)はファイル5冊分ぐらいになる。なお、それとは別に参政党専用のTCCは7冊ある。
そんなこんなで、よく分からない仏像の前での祈りや靴底に入れるソールの売り込みなどを笑顔でかわしていく。「セラピーウォーター」とか書かれた200mlぐらいのボトルが通常8640円のところ今日だけ特別価格6480円で売られていた。これはお得!じゃないのよ。
そのすぐそばのブースに、おば様たちが並び始めた。「波動水体験500円」と書かれている。接客するスタッフにあまり愛想がない。「すごいでしょ?」とかの圧がほとんどなく、笑顔ながら普通に流れ作業っぽかったのが面白かった。1回500円程度の商売では無理もないか。

(500円で波動転写水が作れるブース)
なにやらノートパソコンに繋がれたスマホのような盤面にペットボトルや水筒を置くと、「あなたの願いや目的に合わせた波動」をお水に転写してくれるというものだ。何を言っているのかよく分からないが、本当にそういう説明だったのだから仕方ない。私は何も悪くない。
水に転写できる効果はメニュー表から選ぶことができるらしく、「金運アップ」「恋愛・結婚」「安眠・リラックス」などの35種類が書かれていた。
私の目の前のおば様たちは迷いながら「人間関係」を選び、