新刊『陰謀論バカ』が「陰謀論者との共著」と批判されている件
どうも、黒猫ドラネコです。
残暑と台風にさえ耐えればちょっとは涼しくなるのでしょうか。もう少しという気がしますね。そして秋に向けて、もうじき楽しみな仕事のご報告もできると思います。ワクワクしています。
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今回のレター記事では本の宣伝をする予定だったので、まずはそれから。
はじめに、おそらく大都市や早い所の書店では8月末には並ぶ予定の「スピリチュアリズムとナショナリズム」を紹介します。
昨年11月の「陰謀論と排外主義」、ことし7月の「限界地方政治」に続く扶桑社新書の共著シリーズ第3弾です。「共著はあまり売れない」というジンクスがあるらしいのですが、おかげさまでこのシリーズは売れまくっています。ベストセラー3冊すべてに呼ばれて参加しているのはありがたいことです。
今回の新刊は、やや日刊カルト新聞・藤倉善郎氏の総指揮で有識者やウォッチャーを集め、昨今の「スピと右派思想の結合」をテーマに書かれています。
私の章では「子宮系スピの騒動」「スピった日本すごい系セミナー」「参政党と皇室典範改正」を取り上げます。私なんかはいつもの調子で恐縮です(毎回こうです)が、他の章がすごいです。むちゃくちゃ勉強になります。読書の秋にぜひとも。
この本についてはまた改めて各メディアでも宣伝していきますし、セルフ書評も配信したいと思っています。ご注目ください。
さて、それでは本題?です。こちらの「問題作」をご紹介しましょう。
9月10日に発売予定の「陰謀論バカ 排外主義者に洗脳される一億総「情弱」時代」 (宝島社新書)です。
私はこのたび、前述の扶桑社の共著シリーズと同時進行で、宝島社新書にも書かせていただいたのでした。お仕事をもらえるのは嬉しい限り。この夏も多忙でしんどかったことは限定部分に記します。
それで、この本の宣伝ポストをしたところ、非難の声が上がりました。
鈴木エイト氏をはじめとした著名ジャーナリストも参加しているから、本来なら「黒猫ドラネコって誰やねん」と燃える予定だった(?)のですが、それよりも参政党の創設時のメンバーだった篠原常一郎氏が名を連ねていたことから、「陰謀論者を馬鹿にする本なのに陰謀論者がいる」「黒猫のヤローは陰謀論者と書いてやがる」となってしまったわけです。
篠原氏のことを「陰謀論者だ」と指摘されたら反論のしようがありません。これまでの色んな発信も見ていますし、「そう思っちゃいますよねえ・・・」としか。
ことしに入って「陰謀論と排外主義」が炎上した時に、選挙ウォッチャーちだい氏、菅野完氏を名指しして「陰謀論者と書いている」などと言われましたが、それには「貴方はそう思うんですね。私はそうは思いません」のように返してきました。今も考えは変わりません。
が、篠原氏を指して「陰謀論者と書いている」と言われたら、さすがに「貴方はそう思うんですね。私もそう思います」としか返しようが・・・いやはや、どうしてこうなったのか・・・。
「なんで他人事なんだ」とか言われそうですが、篠原氏の名前があることは、ネットに上がった書影を見るまで知りませんでした。これはマジです。
書影(まだ現物は見ていません)に名前が載っているので、「一緒に書いている」と認識されてしまうのは仕方がありません。
応援してくれていると思っていた人にまで色々と言われているので(無理もないことです)、ここでまずは結論を記します。自分の担当章以外の内容を細かくは知らなかったので、以下は編集さんに電話して聞いた内容です。
実は今回の本で、篠原氏は「執筆者」ではありません。つまりこれは「篠原氏との共著」ではないと言ってもいいと思います。
どういうことかというと、「参政党や神谷代表など」について訊いた、篠原氏へのインタビューが収録されているのです。
Amazonをはじめ各種の販売リンク内で彼が著者の一人となっていたり、名前の後に(著)がついてしまったりもありますが、そのように表紙に名前が出ている理由は、編集さんによると「プロ野球やプロレスの雑誌のような感覚で、著者を含めてこの本に登場する主な人の名前を表に出している」とのことでした。
それでも、名前が出ている上に、この本を構成している記事の一つであるのは事実なので、その是非も含めて意見論評は自由だと思います。ご自身の責任の範囲でどうぞ。
ただ、「陰謀論者に書かせている」「一緒に書いている」は明確に誤りですし、彼が話している内容でも、もしも変なことを言っていたら編集側がカットしたり注釈を入れたりするんじゃないでしょうか。インタビューのテーマから言っても陰謀論の垂れ流しではないと思います。
後述しますが、正直言って面白い企画です。自分で書いてなくても、私なら買うと思います。

さて、今回の本の執筆依頼からの経緯も書いておきます。
まず、宣伝ポストに「共著者(結果的に共著者ではなかったが)に誰がいるのか確認しなかったのか?」という引用がたくさんつきましたが、その答えは「しっかりとはしませんでした」。
編集さんからのメールを見返すと、鈴木エイト氏、石戸諭氏、橘玲氏に(それぞれのテーマで)依頼する予定だと書かれていて、トンデモウォッチャーの後輩として尊敬する山崎リュウキチ氏も書くと別ルートから聞いていたので、「そういう本なんだな」と思った程度です。
共著者といっても別に机を隣り合わせて書くわけでもなし、受けると決めたら自分の原稿に集中し、締め切り日に間に合わせることだけです。
その4人以外に誰かが参加するのか、はじめましての編集さんに向かって、いちいち「他にはどなたに執筆依頼を出す予定ですか」なんて尋ねることはしませんでした。私が「もっと詳細な企画書を持ってきて」なんて言える大作家なら違ったのでしょうけど、コンセプトと本の全体像が自分なりに把握できていれば十分です。
依頼された立場で、提示されたこと以外をそんなにしつこく色々と聞かないのでは、と個人的には思います。クソ忙しかったのもありますが、大体いつもこんな感じです。
一応、「陰謀論と排外主義」の時の炎上が頭の片隅にはあって、「共著」と聞いてちょっぴり身構えるようにはなっていました。しかし、今回の本のテーマとして「愛国を掲げ過激な差別主義的活動を続ける団体や著名人を注視し、検証・分析を行うことで、陰謀論と排外主義の密接な関係と危険性を明らかにする」との説明を受けたので、それなら私以上に変な人が加わる余地もなさそうだし、問題ないだろうと。
自分なりの把握が甘かったと言われるなら仕方ありませんが、人選については「大丈夫だろう」と思っていたのでした。
要は、共著者だろうがインタビュイーだろうが、少なくとも私が聞いた当初の企画案と執筆メンバーの中には篠原氏の名前は出ていなかったわけです。
編集さんとのメールのやりとりで気になることはありました。様々な「これを書いてほしい」とのご所望と、項目の中に「参政党の元ボードメンバーのインタビュー」と記されていたのです。そこで私はすぐ、
「ご希望の項目に答えられるように善処します。ただ、案にあった『参政党ボードメンバーインタビュー』は無理です。なぜなら参政党を抜けただけの現役の陰謀論者だからです」
こう返答しました。
これはなにも篠原氏だけを想定した答えではありません。元メンバーを思い浮かべても、一部を除いて反ワクチン・陰謀論・スピリチュアルに傾倒した人物ばかりで、自分が取材するにしても関わりたくなかったのです。
しかし、これには
