内ゲバ予兆あり。教育勅語を斉読し「メロンパン死」新説も明かされた日本誠真会後援の國民大集会【詳細レポート】
ど、どうして僕はいつもこんな所に来てしまうのだろう・・・。
11月29日昼、千代田区内の会議室で開催されたのは「正統皇室典範・正統憲法の復原改正を求める國民大集会」だ。
後援となっている日本誠真会は、当レター読者ならおなじみなのが残念な元・参政党共同代表の吉野敏明(歯科医)が立ち上げた政治団体。
主催は「日本の憲法記念日を祝ふ会」で、こちらはよく分からん。共催で「木原くにや後援会」とあった。木原氏は神真都Qの弁護士としても知られた反ワクチン論者で、日本誠真会から先の参院選に出馬、副党首となっている。
豪華ゲストが登壇して、午後からはデモ行進もおこなわれた。
(宣伝用の電子チラシ)
きた!内ゲバ・・・!
集会の模様は、同じく潜入取材をしていたやや日刊カルト新聞も報じている。
だからもう書く必要もないかな、とも思ったが、思わぬ事態で触れざるをえなくなった。
実はこのイベントの主軸だった日本誠真会が、今まさに騒動の真っ最中。
なんと副党首の木原弁護士が除名処分され、その師匠にあたる団体顧問・南出喜久治弁護士も契約解除と関係終了を宣言されてしまったのだ。
8日に団体が出した声明では「対象者の行為の一部に、党の規律維持上、看過できない点が認められたため、党紀委員会における慎重な審議を経て、組織として必要な対応を行なったもの」とあった。
内ゲバはトンデモ観察の花である。
「おうおう何があったかに興味はねえが、争え・・・!もっと争え・・・!」ってこと。
実は今回のイベント内でも予兆は感じた。11時30分からの集会は、登壇者が並ぶ中で党首・吉野氏の姿がないまま始まるのだ。
参加者全員で「臣民儀礼」
集会には、およそ60人ほどが参加。
「誠」が書かれた服の人などの中高年がメインだが、集会に興味のなさそうな若い男性たちもいて、動画配信など何らかの業務で仕方なく来ているような雰囲気もあった。
1週間後に党を除名されることになるとも知らない副党首・木原氏が「昭和22年の日本国憲法は憲法として無効である」との内容で開会の挨拶をした。
(開会の挨拶をする木原氏)
次に「臣民儀礼」として「起立」の号令がかかり、参加者全員が「皇居の方角に」と会場左側の窓を向かされた。
まずは国歌斉唱だ。この手の集会はやはり歌声がでかい。そして今回はなぜか、歌い終えても伴奏が続いた。
「(いや待て待て。君が代の二番とか知らんぞ・・・!)」
焦ったが、そのまま「君が代はー」からの二回目が会議室に響いた。千代に八千代にループするとかそういう感じか。
正式な儀礼では2連続斉唱? と思っていたら、どうやら参加者も「(なんで2回も歌った?)」とばかりに首をひねっていたらしい。一体どういうことなんや・・・。
続いて「皇居に最敬礼!」で深々とおじぎのあと、「靖国の英霊に黙祷!」。これは10秒ほどで終わった。ここは簡略化するんかい。分からん。もう何もかも分からんぞ・・・。
そしてすぐ、何の前触れも説明もなく「教育勅語、奉読!」との指令が。
「えっ!」と慌てていると、配られた資料(式次第や反ワクチンのエグいチラシなど)の中に「教育ニ関スル勅語」全文があることに気付き、なんとか紙を手に持って読んでいるふりはした。
斜め前の席のおじ様などは紙をほとんど見ず、背筋を伸ばして怒声のように叫び続ける。
ひいい、もうダメだ。たたた、たすけてくれえー!
(配られた式次第とチラシ)
「マッカーサーが作った憲法」
講演の一人目は、改めての木原副党首(当時)が登壇。
「GHQによって給食の牛乳やパン食が始まり、日本の米食文化、米飯食文化を減退させていく政策が一貫して取られた」みたいな有り難い(私以外の参加者には)お話。
続いて「憲法記念日を祝う会」の顧問の先生(名前忘れた)が登壇して「皇室典範を皇族だけに決めさせろ」みたいな有り難い(私以外の略)お話。
そして川崎市議の三宅隆介氏がスピーチに立った。この人が実になかなかのあれだった。
「雰囲気が少し重たい気がします。隣の席の人と握手していただけますか!」と自己啓発セミナー的な第一声。あんな臣民儀礼の後にGHQと皇室の話されて「雰囲気が重たい」と言われても・・・。
皆様しぶしぶ握手し、「ふふふ・・・」とぎこちない笑顔が会場に広がった。
まず「外国人参政権に反対」との立場を明確にした三宅市議は語る。
「外国人も税金を払っているとか全く関係ない。投票権が一人一票である理由は、私たち日本国民は国に何かあれば命をかけて戦わなきゃいけないからです。命は一つだから投票権は1票。日本に何かあった時に国のため戦わない人に参政権を与えられないのは当然」
んん???
・・・じゃあ、戦いたくないかもしれない日本人に自動的に参政権を与えるより、外国人だろうと「日本のために戦います」と表明する人がいたら参政権を与えてもええんとちゃうか?
(講演した川崎市議の三宅氏)
三宅市議は「今の憲法はリベラルの憲法。国民が長い歴史で積み上げた帝国憲法に戻さないといけない」として、「今の憲法はマッカーサーが作った憲法ですから、改正してもマッカーサーの手のひらで永遠に踊り続けることになる」と断言。そして、