【実録】反ワクチンさんと「勝訴的和解」したけれど。
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これまでネット上の怪しいものやトンデモ案件を数多く取り上げてきたが、それが裁判にまで発展することになるとは思ってもみなかった。それも訴える側で。
意見論評は好きにしたらいいが、殴り返されないと思って一方的にナメた攻撃をしてくる輩には毅然と対応することに決めている。
ただ、スラップ訴訟に苦しんだ友人たちも見て来たので、もちろんしっかり吟味して一線を越えた直接的な投稿のみを対象としてきた。
裁判所に発信者情報開示命令の申立て、X社(旧ツイッター社)との裁判を経て、開示された情報をもとに書面を送って謝罪要請。それに応じなければ訴訟というおおまかな流れである。
それで裁判に至ったうちの1件が解決し、このほど公表する準備が整ったので報告する。
【対象】都内在住男性、K氏
【内容】SNS投稿での名誉毀損で損害賠償請求
【結果】被告からの全面謝罪により原告(黒猫)が訴訟放棄し和解が成立。解決金100万円支払い、原告への攻撃的言及を禁ず、などの条項あり
(和解条項の一部)
表題通り最終的には「勝訴的和解」にはなったが、裁判初心者の私にとっては特殊な経過をたどった。以下に概要を記していく。
(個人情報などに配慮してぼかした部分があります。ご了承ください)
事の起こり
・昨年8月、反ワクチン・反マスク思想のアカウントが黒猫ドラネコを名指しし「病気の疑い(詳細は省く)」のような言葉を引用の形で投稿した。
・事実無根のうえ侮辱的な内容でもあったため直接抗議し、投稿の削除と謝罪を要請。
・開き直りとともにブロックされ、その後も反省なく馬鹿にする態度だったので開示請求を決意。(別の数件とともに)担当弁護士に詳細を連絡して依頼。
・開示成功。12月、弁護士照会により発信地が都内の公共交通サービス企業名を冠した施設内であることが分かった。
相手側につく弁護士が登場
・今年2月、居住地とみられる当該施設に訴訟検討の内容証明を送付した。
・3月、黒猫が開示成功などをSNSで報告。(もちろん投稿者名は伏せた)
・ここで実名アカウントの某弁護士が、事件と全く無関係な黒猫の投稿に「あなたの相手を受任することになった」などとリプライ→すぐ削除。
・内容証明で代理人宛てへの返答を指定したにもかかわらず、わざわざ全世界に公開された場所で言わなくてもいいことを言われ、相手側にケンカを売られたことに黒猫ブチギレ。
・示談の回答期限は過ぎていたが、この弁護士が黒猫代理人に対しても受任の連絡をし、1週間ほどで書面の返答をすると言ったそうなので待つ。
・1週間以上待ったが返答なし。改めて黒猫代理人からこの弁護士に「返答がないようなら訴訟提起する」旨を送る。
・これにも弁護士からの返答はなし。黒猫ガチギレ。
そして訴訟に入るも…なんと
・5月頃、予定通り訴えることを決め、訴状を提出。
・しかし裁判所からの郵便物を当該投稿者が受け取らず返送されたことが発覚。
・黒猫代理人(有能)が投稿者の勤務先に送るよう裁判所に申請。居住地で受け取らなかったため勤務先への送達となる。黒猫ニッコリ。
・勤務先が訴状を受け取ったらしく、6月中旬、無事に裁判スタート。
・なんと被告側が裁判に出てこなかった。答弁書の提出もなかったので即日結審となる。
・ファ!? ちょ、ちょっと待てえ!あの挑発してきた弁護士は!?
・うーむ、こちらには有利なことだし、こうなれば多少は楽観視しつつ判決を待つか。
・判決言い渡しも迫った6月末、黒猫代理人のもとに被告本人から連絡。『謝りたい(示談したい)』とのこと。
・ファア!? なんじゃそりゃ!裁判は!??
(次回予告風に)
まさか民事訴訟の最中に被告が原告代理人に直接連絡してくるなんて。今になって「謝りたい」ってどういうこと? 敗訴を認めるってこと?
そもそも欠席したから結審しちゃったわけで、放っておいても負けは負け。何故わざわざ言って来た?
……え。
えええ!? 驚愕の事実!
「裁判が進んでいるなんて知らなかった」
「黒猫ドラネコを挑発してきた某弁護士さん、受任していなかった」
いったい、何がどうなってるの~???
▽以下、サポートメンバー限定でお送りします。