(潜入レポート)お母さんと歌おう!参政党議員の「君が代は男女の歌」「GHQに消された歌詞」など解説する講演会
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
母さん、帽子のことはもういいんですけど、どうして僕のXを先回りブロックしているんでせうか?
「核武装が一番安上がり」と言ったのを取り上げたり、公職選挙法に引っかかりそうなホストクラブ投稿へのお礼の返信などをまとめてバズらせたりしただけじゃないですか。
その程度で親が子をブロックするんですか。どうしてでせう母さん・・・。
と、いうことで皆様お待たせしました。
参政党所属の参議院議員「皆さん(都民)のお母さん」こと塩入清香議員の講演会「さやと唄う日本の心」が都内で行われたので、詳細をレポートします!
今回は多忙だった黒猫ドラネコに代わり、トンデモ街宣を見に行くのが大好きな特派員・Yに手伝ってもらいました。
どうも、Yです!政治団体の街宣を撮影したり、選挙活動を観察したりが大好きです。
黒猫ドラネコさんとの出会いは10年前、子宮系スピリチュアル関連の情報を追っていた時に「お前も手伝え」と言われまして、たまにリサーチや原稿上で都合よく使われている存在です。
そんなわけで、黒猫さんたちの新刊「スピリチュアリズムとナショナリズム」がいよいよ発売ですね。楽しみにしています!
さて今回、私が潜入したのは烏山区民ホール。産経新聞烏山販売所が講演会をやっている関係もあって、右派の方々がよく使っている施設です。参政党・神谷宗幣代表が講演で「LGBTなんかいらない。理解増進なんかしなくていい」と発したのもこの場所でしたね。
京王線千歳烏山駅に到着すると早速、商店街の道を参政党がジャックしているのが分かりました。塩入議員の講演会開始時間まで、参政党支部の方々がホール前で街宣をしていたのです。
街宣場所から50メートル近く離れた駅前にまで旗を立てるなんて・・・まるで「参政党通り」みたいになっていましたけど、商店街の皆さんに怒られないんでしょうか?

(参政党の旗が立てられた、えるもーる烏山メイン通り)
どうやら筋肉キャラで売りたいらしい次期統一地方選の若い男性選候補者がマイクを持ち「病気の治療よりも病気にならない努力にお金を出すべき」みたいな演説をしていました。
もしそうなったら、彼らが大好きな「根拠の薄い健康ビジネス」がさぞ膨らむのでしょう。世田谷を泉大津市みたいにしたいのでしょうか。実に参政党っぽいなと思いました。
さて、そんなどうでもいい街宣は放っておいて、烏山区民センターへ。

(こちらです)

(おお・・・あった)
名前を告げて受付を済ませて講演会場内へ入りました。参加者のほとんどは参政党員でしたが、受付の参加者名簿を横目で見たところ、緑色で名前が塗りつぶされた方(非党員?)もチラホラいました。
ホール後方の席に座ろうとすると、スタッフに「前の方の席へ」と促されました。席がこんなに空いてるんだから好きな場所で見せろや、とちょっと舌打ち。定員300人ほどのところ、参加者はおよそ70名ほどだったでしょうか。参加費無料だったのに、やや寂しい客入りではありました。
夏休みで子連れ参加を期待したイベントだったようですが、小学生ぐらいの子どもを連れていたのは、確認できただけで4組。こんな政治家の謎のイベントに連れ回されて、子どもは親を選べないから気の毒だなと思いました。
たぶん客席の7割ぐらいは中年男性。参政党ヨイショの動画などを発信してインフルエンサーづらして調子に乗っている感じのYouTuberの男が一人で来ていて、私の近くに座りました。
撮影禁止なのに、こういう講演にちゃんと来ているということはビジネスじゃなくて本当に支持者なのかもしれません。

(こういうイベントでした)
開始時間となり、司会者からの紹介があって、白ジャケットにオレンジ色インナーの塩入議員が登壇しました。客席から大きな拍手が上がります。
客席に向けて笑顔で深々と頭を下げる塩入議員に、会場中から「お母さーん!」と野太い声援が飛・・・ぶかと思いましたが、そんなことはなく、大人しめの客層でちょっと安心。
塩入議員は「1年目の新米議員ですけど、もともとシンガーをしておりまして、歌に触れている時間が荒れた日本の状況の中で唯一心の安らぎになると思うんです」との挨拶もそこそこに、さっとエコーが効いたマイクに取り替えます。「世界を旅してきた」という話から、そのまま得意のシャンソンやイタリアの「コン・テ・パルティロ」など外国の歌を4曲ほど披露。さすが元ジャズシンガーだけあって力強い歌声でお上手です。
会場の手拍子と拍手喝采もあり、どんどんノっていきます。客席を観察すると「来て良かったわあ」みたいな感無量の表情のおば様。この程度で感涙しちゃうピュアな感受性だから参政党なんかにハマるのでしょうね。(黒猫・注「言い過ぎです」)
塩入議員は歌い終えると「外国の歌ってこんな感じで暗いんです」という解説に入り、「歌うとその国の人たちの本質が分かる」「言葉の響きとかが性格に影響する」「フランスの歌はしつこくて押しつけがましい」などと次々に語りました。黒猫ドラネコさんがいたら確実に「そんなの曲選びとお前の歌い方次第じゃねえか」とツッコんでいたと思います。
そして「日本の歌って素晴らしいんです」と展開しました。まず紹介したのは「椰子の実」。島崎藤村の作詞です。お母さん的には「思いやる八重の潮々 いづれの日にか国に帰らん」の歌詞がとても良いそうです。結局この人たちって歌の中に「国」とか出てきた瞬間、たまらなくなる性分なんでしょう。だんだん分かってきましたよ。
さあここから、会場みんなでお歌の練習のはじまりです。「ぷるるる」と唇を震わせる発声などのレクチャーでは、「コラァッしばき隊、コラァッってイメージで」と軽口で会場を大いに沸かせて上機嫌なお母さん。客席もキャッキャウフフの大盛り上がりです。
そんなこんなで、会場のみんなで「椰子の実」を熱唱。私も潜入させられた身ではありますが、一体となって歌いました。椰子の実と一緒にここから遠く離れたい気持ちになります。
さて、次はいよいよ「君が代の歌い方」講座。まあこれは確実にやらせますわね、この国会議員ならば、参政党イベントならば。夏休みにお母さんがわれわれ子どもたちに国歌を授ける。参政党の理想を体現したみたいなアットホームな右寄り大家族がここ世田谷区のホールに爆誕であります。今すぐ私だけ勘当してください。
スクリーンには大きく歌詞が表示されました。「歯の位置を神棚にそっと置くような感じで歌ってください」などの歌い方のコツとともに、塩入議員の「君が代はラブソング」的な持論が披露されます。
ひええ。こういうことを言っていると噂には聞いていましたが、いざ間近で領域展開されると目の奥が痛くなってきますね。真顔で間違ったことを堂々と言う人に対峙した時に脳が拒絶してくるこの感じ。黒猫さん、よく毎回こんなのに耐えてますよね・・・。
(黒猫・注「こんなのが満載の『参政党と大陰謀論時代』(文春新書)をぜひ買って読んでください!」)
塩入議員は、たとえば歌詞の解釈で、冒頭の「君が代は」を「男性と女性が共に支えているこの世は」と説明。「キミ」の「キ」がイザナギで「ミ」がイザナミを指すのだと神話も持ち出しながら(うわぁ・・・)
