裁判官が異例の説諭。鈴木エイトさん中傷、旧統一教会元顧問弁護士の無罪判決で
どうも、黒猫ドラネコです。
今回は予定を変更しまして、やや速報として裁判傍聴のレポートを送ります。近日中に当初の予定通り「書評」なども配信しますので楽しみにお待ちください。
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傍聴してきました。
ジャーナリストの鈴木エイトさんをブログ上で中傷したとして、侮辱罪に問われた旧統一教会の元顧問弁護士・中山達樹被告の判決です。東京地裁(高森宣裕裁判官)は16日、被告人に無罪を言い渡しました。
判決理由の説明が比較的長い時間ありました。まず、侮辱罪の構成要件は満たしており、鈴木エイトさんの社会的評価を低下させるものだったとは認められました。しかし「違法性は阻却される」とのこと。このへんが、素人の私にとっては難解でした。
被告人は「匿名のジャーナリストは存在してはいけない」と題したブログ記事で、「鈴木エイトは10年以上、オタク相手に独りマスターベーションするようにシコシコ書いて溜飲を下げていた」「いじり人格。おちょくり坊主」などと記して在宅起訴されています。
「マスターベーション」「シコシコ」などの表現は一般的に手淫で自らを慰めるという性的行為のことで(裁判官からこのような解説があって「ワオ!」となりました)、侮辱的ではあるものの、中山氏のブログ記事全体をみれば、TVや講演や野党ヒアリングなどで公共の活動をしている鈴木エイトさんの匿名でのジャーナリスト活動に対して、そのような自己満足であるとした論評(?)であって、ブログ全体のテーマが「ペンネームでの活動のあり方」といった思想の表明で公益目的の反論でもあることから、検察側の「人格を標的とした」という論調は正確ではないということでした。
本当にそれでいいのかな・・・? まあ書いた人の内心は文章からは分からないから仕方ないのだろうけど・・・。
今回の無罪判決の説明は、ざっくり言えば、名誉毀損罪よりも基準が曖昧になりがちな侮辱罪の特性上、ものすごくエグみのある馬鹿げた表現であっても、全体の論旨や表現の自由やらを加味してかなり厳しめに判断しなければならないといったことだと思います。これ以上の法的なことはド素人の私が色々と述べても仕方ないので、詳しくは識者の見解や各報道などをご参照ください。
言うまでもありませんが、こうした表現活動における超厳格であろう法的解釈と、高い倫理観が求められる職業の弁護士の立場から罵詈雑言を投げながら人のことを評していいのかということとは、全くの別問題であります。SNSで個人に向けて暴言を吐きまくる弁護士にロクな奴はいません。
さて、ここからが大事です。この日の法廷では、極めて重要なことがありました。裁判長からの説諭(せつゆ)があったのです。無罪判決としては異例でした。私もこうした場面は、これまで執行猶予がついた時しか見たことがなかったので驚きました。
高森裁判長は中山被告を証言台前に呼び、「違法性は阻却されましたが侮辱罪には該当すると判断しました。判決は無罪でも表現を好意的に捉えたものではありません。鈴木エイトさんは不快な思いをされており、表現行為として社会の反目や分断を生みだすものでした。法律家として重く受け止めてほしいと思います」などと反省を促しました。
普段は白スーツなどの派手な姿で目立っている中山氏も、この日は濃紺のスーツと紺色の地味めなデザインのネクタイ。口を真一文字にした神妙な表情で頷きながら聞いていました。
裁判後、司法記者クラブで会見した鈴木エイトさんは「結論は納得できないが、法律家としての責任を問う意味でも裁判官が意思表明をしてくださったことは評価したい」。エイトさんの弁護団からも「(裁判官が説諭すること自体を)批判されるリスクもあるのに、無罪判決では珍しく説諭せざるを得なかった」といった解説がありました。
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(鈴木エイトさんと黒猫ドラネコも共著者になっている「陰謀論バカ」(宝島社新書)。9月10日発売です。ネットにはびこる陰謀論、なぜ人がそうなってしまうのかが分かる面白い1冊だと思います。ぜひ宜しくお願いします)
黒猫の雑感
今回の裁判の結果が「無罪になったから何を言ってもOK」では全くないことは、賢明な人でなくても分かると思います。これにより、
