【政治資金パーティー詳報】参政党は「叩かれても残る人が本物」。結成メンバーからの批判「悲しい」(後編)

参政党の政治資金パーティーの後編です
黒猫ドラネコ 2024.04.06
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前編記事はこちら。

***
テンションの高い神谷代表

 元代表・松田氏の講演に続いては、国政改革委員(議員候補者)たちのスピーチ後半だ。

 残り5人だか6人だかが「参政党DIYスクールを通じて深く学んだ」「医療の闇が」「歴史のすり替えが」などと思い思いに話した。まあそんなに書くスペースも意味もないので、割愛する。

 ただ、一点だけ。この国政改革委員のうちの一人に、問題発言をした者がいる。

 先日の新橋での演説の時。「神谷代表の元公設秘書自殺」の文春報道について問う黒川あつひこ氏らアンチの攻勢に対し、壇上から「さっきからなんかわーわー自殺って言ってますけど自殺の原因って寒さが影響するんですよ」みたいなことをヘラヘラ笑いながら口走った野郎だ。

 そいつが何かの間違いで議員に当選してしまった時には、音声を含めて公表したいと考えている。しっかり顔と名前は覚えている。

 さて、切り替えよう。次はいよいよこのパーティーのメイン。参議院議員で党代表の神谷宗幣氏による講演である。うーむ、切り替えられるんかこれは…。

 司会者から「たいへんお待たせしました!」と嬉しそうに紹介があり、満を持して登壇するその姿に万雷の拍手が向けられた。

 今日も笑顔の神谷代表は「政治資金パーティーなんてとんでもない、という時にこんなにたくさん来ていただいてありがとうございます。でも、われわれは1円もキックバックしていません!」と話して、ひと笑い起こした。

 そしてやっぱり参政党。時事ネタの自民党イジりによる「掴み」だけでは終わらない。

「自民党はずっとやっていた。なんで今さらという感じ。何かそういうチカラが働いたんでしょうね。そういうことだと思います。なぜ今なのか。世の中そっちにばかり目がいっている」

 しっかり参政党っぽい講演のスタートだ。これだよ、これ。「裏金報道にも裏がある!」と思ってこそ参政党なのだ。

 神谷代表の最初の話題は「外国人投資家向けのビザ」について。投資・経済特区を作り1億2000万円の投資で永住権を与えると大阪府などが提案したというものだ。

(会場の様子)

(会場の様子)

 神谷代表の最初の話題は「外国人投資家向けのビザ」について。投資・経済特区を作り1億2000万円の投資で永住権を与えると大阪府などが提案したというものだ。

 これについて神谷代表が「出川哲朗ばりに『やばいよやばいよ』と言わなきゃいけないんですが…」と言うと、会場内のお調子者のおっさんが「やばいよやばいよ!」と出川の真似で大声を出してしまい、観衆がクスクスと笑う。

 これに神谷代表も「あ、ありがとうございます」と反応し、大笑いの拍手が起こった。

 ひいぃ。悪いけど、こういうのダメなんだオイラ。つらい。もう帰りたい(自分で潜入してんだろ)

 神谷代表は、この永住権のことを国会議員として担当部署に確認したところ「『そういうのは認めない』『書かれちゃいまして』と言われたんです。これ、国民が騒がなきゃ、やっていたんじゃないの?」と思ったそうだ。

 「香港やシンガポールは投資移民をやっていて、5億とか10億でやっている。それぐらいしないと本土から中国人が来ちゃうんですよ。永住権や不動産や金融資産が欲しくて。そんなの日本でやったら大阪はチャイナタウンになります」とニコニコ顔だ。

 続けて、「どこに住ませるんですかね。大阪万博の跡地ですか? あそこ(夢洲)にいっぱい人が来たら沈んじゃいますけどね!」

 もう、桜より一足早い満開のドヤ顔である。

 そこに客席から「沈ませとけ!」とドスのきいた声がかかり、神谷代表も「だめよ、ヘイトになっちゃうから」と、会場みんなでキャッキャウフフ。

 ああ、ツラい時間だな…。

「数百万、数千万円もらっていたとかよりもこういうことの方が問題。我々はメディアが煽ってテレビでわーわーのところじゃなくて、もっと本質的なところに目を向けて声を上げる政党でありたい」

 締めるところは締め、参政党なりに硬軟織り交ぜるといった感じの演説になっている。

 ここで客席から、アラームなのか着信音なのか「コケッコッコー」と何度も響いてきた。素早く反応した神谷代表が「ニワトリが鳴いてますよ。起きてますけど、大丈夫ですか?」と言うと、客席もドカンと大笑い。

 「最近、お客さんと対話型でやるんですよ。Xのスペースとかでも呼ばれたりしてね」と、いつになく党員との距離の近さをアピール。すっかり温まった会場は神谷代表のテンションの高さに呼応していく。

 

結党の思いと、KAZUYA氏への気持ち

 話題は「参政党を作った経緯」へと移った。

 これまで何度も聞いてきた話で、大阪府吹田市議だった頃に「維新の会」の元になったのは実は神谷氏だったことなど。

 今回はここに、石原慎太郎氏と組もうとしていたが橋下徹氏に先に組まれてしまった話や、かつて大阪で自民党から出馬した時には安倍晋三元総理に請われたことなどの裏話もあり、会場の客は何度も「ほぉ」とか「へぇ」とか良い食いつきを見せていた。

 神谷代表自身が若い頃、海外で他の国の若者と交流し「日本はそのうち追い抜かれる」と感じたことも。そして、それを日本に帰って話したら「変な宗教に入ってきた」と訝しがられたことなどを懐かしんだ。

「今でもなんとかカルトと言われて、ずっと変な宗教の人だと。『神谷宗教』とかいうアカウントも作られて。通報してもぜんぜん閉鎖されないのよ(笑)」

「昔から悔しい思いですよ。正しいと思っても一人では意味がない。言うのをやめようと思った。皆さんもそうだと思う。参政党を知って、日本が危ない、何かやらなきゃって言ったら家族とか友達が周りからいなくなるでしょう?」

 会場からは「ハハハ」と乾いた声のような、笑っていいのか真剣に悔しがっていいのか微妙な反応だ。

 ただ、客席の横の通路で立って並んで聞いていた国政改革委員(議員候補者)の皆さんだけは、神谷代表の言葉に顔を歪めて何度も頷いていたのを私は見逃さなかった。

 そうだ。参政党員の根底にあるものは「目覚めたのに、氣付いたのに誰にも分かってもらえないし変な人だと思われてしまう」というほとばしる怒り…。

 だからこういう集会で群れて確かめ合うしかない。

 これは信仰の自由に関する問題でもあるので気の毒に思う。

 神谷代表は客席を思いやるように「皆さんもありますよね。私はそれを20数年前に一人で経験していた。形を作って認めてもらわないと、人と違うことは言えないと思ったんです」

 そうして政治の世界に入ったが、新参者としてのやり辛さや裏切りにもあって、大阪維新の会と対立したことなどから挫折。「二度と政治なんかやるもんか」と地元でフリースクールをしていた頃に、ある夢を見たそうだ。

 まだお腹の中にいたお子さんが15歳ぐらいになった姿が出てきて「お父さん、どうして日本はこうなっちゃったの、と聞かれて答えられなかった」という。

 神谷代表はその夢で、政界への再挑戦を決めたのだった。

(…あ、いえ、特に私からはコメントしません)

 国民の一人ひとりから少しずつ支援を集めて結党しようとしたが、誰にも分かってもらえなかったという。

 そんな頃、唯一「面白そうですね」と言ってくれたのがYouTuberのKAZUYA氏だった。

 これを明かすと、会場は「おおー」と盛り上がった。

 今は参政党のおかしさを指摘し続けているKAZUYA氏に対して、「何十人と声を掛けた中で初めて『面白そうですね』と言ってくれた。彼は面白くなくなってやめちゃったんですけど(笑)。参政党をディスったりしてきて悲しいけど、彼が言ってくれなかったら参政党はできなかったかもしれない。悲しいですよ。…でも、彼が『面白そう』と言ってくれなかったらやろうとは思わなかった」と神谷代表。

 すっかり「アンチ」と化してしまった結成メンバーへの惜別と感謝の吐露に、会場は「ああ…」と、しんみりした。

 そして、宗教団体が母体の政党などを参考にしていたが、共産党の組織作りを知る篠原常一郎氏の協力を取り付けることができ、続けて「政策に強い人はいないか」と探したところ、元財務官僚の松田学氏に出会ったという。

 「松田さんは自民党系だったけど、ダメ元で言ってみたら『面白いからやろう』と言ってくれた」

 客席からは見えづらかったが、舞台袖で見ていたであろう前代表の松田氏に向けて大きな拍手が起こった。KAZUYA氏とは違い、結成時から残ったメンバーとして持ち上げられたのだ。きっと満足げな顔をしていたことだろう。

 「(交渉したのは)新宿の蕎麦屋です。お金がなかったからね。いつか映画化してほしい、参政党の立ち上げまでのストーリーです」と笑顔で懐かしむ神谷代表。

 昨年「運営方針の違い」で自ら斬った前代表との関係はすっかり修復されたようだ。

「叩かれても残ってくれる人が本物」

 今は党員が激減しているそうだが、「選挙をしたら多い時は一日1000人も(党員が)増えた。だから気にしません」「引きはがし工作とか、いっぱいありましたよ。でも初めての事じゃないから」

 若い頃の経験もあって、参政党ではどんな目に遭っても、批判されても叩かれても堪えないという神谷代表。「急いで政党を作ったからこそここまで来れた」と言うが、内部の騒動が多いのはチェックが甘かったことなども認めて「自分に責任がある。甘んじて批判は受ける。僕の運営の採点は40、50点ぐらい」と潔く言った。

 ただ、党を貶められている事実無根のことには、これから法的措置などをとるつもりだそうだ。

 「酷い時は、候補者全員に手を出していると言われた。女性の候補者、今日いっぱいいますけど、僕が手を出しましたか?」と冗談半分に聞くと、会場から大笑いが起きた。

 愛人を秘書にしているという噂についても、「学生時代に付き合っていたことがある人に手伝ってもらっていただけ」と明かした。

 およそ1時間に及ぶ演説も終盤。参政党の目指すものについて語り、自分の存在意義がどうとか神様がいるならどうとか言った後に、「今、参政党がいろいろ叩かれても、残ってくださる人が本物ですよ」

 そう言ってわずかな間のあと、客席に「ね?」と問いかけると、会場はこの日で最も大きな拍手に包まれた。

 ここからの言葉には何度も大拍手が起こる。

「悲しいですよ、KAZUYA君にしても倉山(満)さんにしても、一緒にやっていた人達なのに、なんで?って。進む道が違うので関係が切れるのは仕方がない。悪口言わなくていいじゃん、しかも表立って。なんで公の場で言うの」

(参考)

「私は自分の魂が汚れると思うから公の場では言わない。そんなレベルの事を喜ぶ人たちと付き合いたくないんです。愚痴はいいけど、悪口で喜ぶ人たちと一緒に生きていたくない」

「言い返さないのはやましいからだと言われるけど、そうではない」

 そんな話をしてから、参政党ができたのは「奇跡的。でも奇跡は、必然があってできた」と強調した。

 特に終盤は拍手を合間に挟んで観客は何度も頷き、懸命にメモをとったりする姿も見られた。みんな神谷氏の言うことを信じてついていくつもりなのだろう。

「存在価値や人生の目的を見つける場所、情報を共有する場所、みんなで行動していく場所。このために参政党を維持したい」

「将来、子どもたちや孫に伝えたり、あの時ああだったね、こうだったねって本当に心の通じ合った仲間と日本のことや人生を語ることがやれたら今頑張る意味がある」

「くじけそうになるけど、皆さんがいてくださるし、一緒に乗り越えていきましょう」

 

 最後は国政改革委員の方々とステージに並び、衆院東京15区補選に向けて、「日本一小さいけど日本一熱い政党でやっていきたい」などと激励の言葉をかけた。

 観客を全員起立させて、恒例の儀式だ。

「せーの!1、2、参政党!」の3本指ポーズで締めくくった。

 会場内で私だけ、人差し指と親指をくっつけて「お金」にしてポーズを決める。

 終盤の話はだいぶストレスが溜まったので、ちょっとだけスッキリした。

 一応、3本指だし、いいよね?

(神谷代表から激励を受ける国政改革委員たち)

(神谷代表から激励を受ける国政改革委員たち)

(以下のサポートメンバー限定部分では、謎の文化祭じみたパーティー第二部と「おたのしみ抽選会」の様子などをお伝えします)

絆を深める内輪ウケの時間

 休憩を挟んで第二部。

 東京ブロックの国政改革委員が「さあお待ちかね」とばかりにみんな前に出てきて、騒がしく準備をして「出張・赤坂ニュース」をやるという。

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