響け、お母さんの歌声!あの参政党議員が「DS」「イエズス会」「イルミナティ」の産経新聞講演会に登壇
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12月2日(火)夜、大阪のロフトプラスワンウエストで古谷経衡さんとイベントをやります。
新刊「参政党と神谷宗幣 不安と熱狂の正体」を語り尽くす2人のトークライブ。皆様ぜひご視聴ください。
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お、お母さん…やっと会えたね…。
今までどうして…どうして東京選挙区の子ども達の前に出てきてくれなかったの…。
というわけで11月13日(木)、世田谷区の千歳烏山区民センターで「第45回烏山講演会」が開催された。「救世済民」をテーマに登壇したのは、「皆さんのお母さんにしてください」と懇願して参議院議員となった塩入清香氏。
当選後、こうして大々的に宣伝してから登場したのは初めてかもしれない。都内ではシークレットで街宣したことはあったが、ドタキャンや悪天候中止もあった。
(配られた当日プログラム)
この日のメインは「目覚めた人たちの新時代」をテーマとした講演で、講師は作家でジャーナリストの河添恵子氏。「ディープステート(DS)」「イルミナティ」などが散りばめられた、まあアレな内容であった。(この人はこれが平常運転)
そんな河添氏のド級の陰謀論的な演説に、案の定、賛同するようなことを言ってしまう塩入議員…。
あんた、東京都有権者のお母さんであると同時に国会議員なんやぞ。どうかしてるよ。
なお、この講演会シリーズでは、23年に参議院議員の神谷宗幣氏(現・参政党代表)が「LGBTなんかいらない」と発言した。
産経新聞さん、ちょっともういい加減にした方がいいんじゃないですかね。
主催者「参政党に期待するしかないでしょう」
会場は座席が全て指定されていた。
定員384席のホールは7、8割ほど埋まり、見事なまでに高齢者ばかり。そこら中で再会を喜ぶ声が上がり、スタッフと親しそうなおじいちゃんおばあちゃんも多かったから、この会の常連ばかりであろうことは容易に分かった。
まずは主催者である産経新聞烏山専売所の古馬一行所長が挨拶。
この日は会場の外に、参政党アンチとしてなんとか存在感を示そうとしている反ワクチンのサルサ岩渕が来て喚いていたので、古馬氏は「しばき隊が来ているみたいですね。あれは共産党なんですよね。共産党と社民党とあと立憲民主党ですか。お金は出るのでしょうか」と会場を笑わせて温めた。
「高市総理が誕生したのは、参政党の発信に危機感を持ったから。今一番の問題は、移民だと思います。国民は参政党の指摘で気付き、全国で反対デモが起きて大騒ぎしています」
以前の神谷氏講演でもそうだったが、このおじ様はすっかり参政党ファンになっているようだ。
「移民が来てレイプされたらどうする」
秋田県庁にそんな抗議の電話をした女性の事例を挙げるなどして、「移民を推進する団体の一つ目は経団連。二つ目は政治家。トップが二階俊博。その下に北海道の武部勤。宮城県の村井知事、北海道の鈴木知事、愛知県の大村知事。日本中の知事が入っています。参政党の神谷氏が『日本は崖っぷち。もう間に合わないかも』と言っていました。私も危機感がある。気がついても止めることができません。こんなことをしている自民党を許せますか」と古馬氏。
会場からは「許せない…」と怒りを込めた呟きが聞こえた。
「なぜマスコミはこの問題を掘り下げて書かないのか。テレビで報道すれば、国民は気づくが、どこもそれをやらない。政治家、マスコミ、弁護士、裁判官、みんなおかしい。石原慎太郎都知事が現役の時に言っていました。『あいつらは日本人じゃないんだ』と。参政党に期待するしかないでしょう」
古馬氏はそう結んで拍手を浴びた。
「烏山地域オウム真理教対策住民協議会」の会長として、ひかりの輪の追放運動にも携わったそうだが、どうしてこうなったのだろうか。
イエズス会が悪い?
司会者から来賓が紹介され、この講演会の常連でもある田母神俊雄元航空幕僚長が最前列で立ち上がって手を振った。次いで、「新しい歴史教科書をつくる会」にも関わった松木国俊氏(朝鮮問題研究家)が紹介された。
真っ赤なジャケットで白地に花柄のスカートの河添恵子氏がステージに立つ。
河添氏はまず、来賓席にはいないが会場に来てくれている、としてジャーナリスト山口敬之氏を紹介。山口氏が席で手を挙げて拍手に応える。
最近は反ワクチン・陰謀論集会にも積極的に参加する元TBS記者の山口氏。以前、この烏山講演会で「安倍晋三元総理暗殺の闇を斬る」といった講演をしていた。その内容はお得意の「山上ではない真犯人説」だったようだ。
産経新聞さん、ちょっともういい加減にした方がいいんじゃないですかね。
(当時の宣伝サイトより)
河添氏は「できれば参政党の人と一緒にやりたい」とリクエストし、今回は塩入議員(お母さん)とのダブル講演会になったそうだ。
演題はステージにも掲げられた通り「目覚めた人たちの新時代」。まずはスクリーンにトランプ大統領の顔が大映しになる。うん、まあそう来るだろうね。
「グローバリズム『DS』」と書かれた解説が始まった。これに対抗する「Trump State『TS』」も表示されたが、なぜか河添氏はその後「トランプステート」とそのまま読まず最後まで「ティープステート」と表現していた。
一体どっちが正しいんだ…? 心底どっちでも構わんけども。
(ステージの様子)
で、詳報するとか書いたものの詳しく書くのもバカバカしくなってくるが、とりあえず「世界統一政府を作る時の中心になりたい人たちが入ってる」という「世界経済フォーラム」の話。この団体はCIAが作ったそうで、そのCIAを作った組織は「イエズス会」とのこと。
そして、いかにイエズス会が世界をコントロールしているかの事例などを解説していった。
日本の政治家もその影響下にあるらしく、河添氏は顔写真を示しながら、河野太郎議員を「デマ太郎」、小泉防衛相を「頭の足りない進次郎くん」とシンプルに悪口を連呼。
玉木雄一郎議員には「興奮しちゃった玉木さん」として、イエズス会の紋章が入った何かの置物を持ってる画像が映された。石破元総理が目を閉じている写真を指しては「Sleepyゲル」と表現していた。
そして、この界隈の人が褒めそやしがちな高市総理にも言及。
河添氏は納得していないらしく、トランプ大統領と親しくしている画像を示して「高市さんも無関係ではなく、94年にヤンググローバルリーダーに選出されている。良いとか悪いではなく、こういう人じゃないと『上がれない』ということ」と語った。
また、米国戦略国際問題研究所 (CSIS)のページを示し、これも「イエズス会の組織」とし、関わったことのある石破氏、小泉氏、岩屋毅氏、林芳正氏らを挙げて「前政権の中心人物ですね。こうやって『育てる』んですよ」とすると、会場から「おおぉ…」と声が上がった。
8月15日が日本の終戦記念日なのも、815という数字がイエズス会にとって重要だからだそうだ。
もう好きにしてくれ。
イエズス会がどういう成り立ちかを世界史に沿って解説し、「バチカンはDSの本拠地」とした河添氏。三人の教皇がいるとのことで「灰色の教皇が、白の教皇(宗教)と黒の教皇(イエズス会)を支配している」という漫画の黒幕みたいな持論を展開していた。
このへんになると、スライドで「ワシントンDC」と書くべきところで勢いよく「ワシントンDS」と書かれていることも、誤字なのかマジなのか分からなくなってくる。
「今日は簡単にしか言いませんが、戦争をすべて決めているのはバチカンです。第2次世界大戦、原爆を落とす許可をしたのも教皇だと解析しています」「ことし亡くなったフランシスコ教皇が世界中に広めたのがLGBTQ、それからファイザー、ワクチン打てということになります」などとまくしたてる河添氏。
「ほぉ…」と唸った会場を見渡すと、すっかり「目覚めた人たち」のギンッギンな目がステージ上に注がれていた。
ちなみにイエズス会には移民の利権があるそうだ。
つ、繋がった…!(やめとけ)
もっと根拠不明な酷いことも言っていたと思うが、盛りだくさんすぎてメモが追い付かず、全部は書けない。
イルミナティ、ニューワールドオーダー、十二貴族、ロスチャイルド家など、この界隈でしか聞かないワードが随所に散りばめられた内容になっていた。
終盤には米国のロバート・ケネディジュニアによる「ワクチン薬害」「自閉症の割合がワクチンで増加」などの説も紹介され、「ケムトレイルも陰謀論ではありません」と話した。
河添氏は最後に、中国の脅威と台湾有事について語り、来年11月に中国の深圳市で第33回アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催されることについて「33はイルミナティでは大事な数字で…」と
もうええわい。
河添氏らの基準で「目覚めていない」私にはさっぱり分からない内容だった。
産経新聞は、その名を冠した講演会でこんな話を垂れ流すことを許していていいのか…。
(宣伝サイトより)
お母さんの歌
白目になるような話からやっと解放された。
次はいよいよ参政党・塩入清香議員の登壇だ。助けてお母さん…。とてもつらいよ。
黒いドレスの上に白ジャケットを着て、ゲスト用の赤いバラのリボンを胸につけた塩入議員は大きな拍手で迎えられ、深々とおじぎ。
まずは「河添先生から本当に貴重な深いところの、グローバリズムの根源というものをたどっていく話があったと思います」と持ち上げた。ああ、お母さん、行かないで…。
その後、さらに河添氏に共感を示すのだが、その部分は後述しよう。
塩入議員が「シンガーとして活動してきたので、きょうは皆様に自己紹介がてら1曲…」と切り出すと、会場が「おお!」と盛り上がる。
ステージ上で、なんと「議員になってからは初めて」という歌声を披露した。