またお前か!K2シロップのデマは「ハサル液」のアイツ
どうも、黒猫ドラネコです。
まだまだ暑いし、台風のシーズンにも入りそうですね。備えてくださいね。
前回は「ほぼ有料」記事を出させていただきました。多くの方にご登録いただき、かなりの反響もありました。ありがとうございます。
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さて、今回はまた「ほぼ無料」に戻しまして、たいへん悪質なデマが撒き散らかされてしまったので、予定を変更してお送りします。
ケイツーシロップのデマについてです。投稿した人物の所業や今後についても含めて。
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「ケイツーシロップ」を忌避させるデマツイート
多くの怒りと呆れ声が投げかけられた。
8月4日にAKI(武士野 力)なるアカウントがツイートした内容だ。こちらである。
新生児の出血性疾患予防の為
という名目で新生児に投与される事がほとんど義務化されています。。
母親が食生活に気をつけるだけで防げるのに、このような身体に悪い物を新生児に投与するのはいかがなものか。
投与された新生児の将来の病気の種にしかならない😔
「母親が食生活に気をつけるだけで防げる」「このような身体に悪いものを新生児に」「投与された新生児の将来の病気の種」など、完全なるデマ。
過激な自然派などの間で、定期的に取り上げられてしまう単なる悪質な妄想だ。
新生児は血液凝固のために必要なビタミンKが不足しやすい。
命にかかわる出血性疾患を防ぐため、厚労省や日本小児科学会のガイドラインなどでシロップの予防投与は推奨されており、現在ではほとんどの新生児が投与を受ける。
1カ月検診までに3回が基準で、完全母乳の場合はその後に回数が増えるケースもある。もちろんすべては医師の指導のもとに、である。
今回のような浅はかなデマツイートへの懸念も含め、詳しくは小児科医の森戸やすみ先生による2018年のこちらの記事を。
ぜひとも多くの人に知ってもらい、これからお産を経験する方々にも伝えていただきたいことばかりだ。
森戸先生の記事にもある通り、「量の概念」もある。
きちんと検証され、定められたシロップのごく微量な添加物は、赤ん坊に投与しても全く問題がないことはとっくに確立されている。そして、命の危機を格段に回避できるようになったわけだ。
それでも、利権がどうだのというのは、陰謀論者の陰謀論者たるゆえんである。(そもそもケイツーシロップはかなり安価)
行き過ぎた自然派傾倒でも、標準医療への不信も募り、現場の努力や医療の進歩に対する思考力が完全に欠如してしまう場合がある。
それに関連して、過去には痛ましい事件もあった。ホメオパシーというトンデモな民間療法を信奉する助産師によって起こってしまった死亡事故だ。
→ ビタミン K2投与がなされず児が死亡した件に関して(社団法人日本助産師会の声明=魚拓)
思想や主義主張は自由だろうが、標準的な医療の邪魔をしても何の意味もない。精神世界や空想などに踏み込むのも勝手だが、そこで子どもの健康を危険に晒す道理はない。
医療の進歩により、過去よりも段違いに悲劇が減っているのはデータが手元になくても分かる話だ。
産婦人科や小児科の現場で、投薬や予防接種のスタンダードに関して、まともな判断力があれば、独特なルートを進む理由は見当たらないだろう。
赤ちゃんはビタミンKが足りなくなりがちです👶
ビタミンK不足だと腸や脳で出血を起こし、亡くなったり、重い後遺症を残したりするリスクが高いです🩸
そのため、赤ちゃんはビタミンKを補充してあげる必要があります
それが"ケイツーシロップ"です💡
これにより重大な出血が激減しています
AKIは「ハサル液」配りのデマ野郎
今回のデマツイートをしたAKIといえば、昨年の後半頃からハサル液なるインチキ液体を希望者に配るために爆誕した、別に爆誕しなくてもよかったアカウントだ。
ハサル液とは「High Acid Special Alkali Liquid(HASAL)」で、だったら「Liquid」と「液」が重複しとるやんけ!とのツッコミは過去に何度かしたことがあるが、そんなに好評ではなかった。
以前からAKIは、この液体を「コロナに効果」「癌が治った人がいる」「サリンを中和した」「トヨタが採用しかけた」「ホーキング博士が愛用した」「原液を置くだけでウイルスが壁に貼りついた」みたいに言いながら、これを無償で提供するとして、ツイッター上で個人情報を収集しながら宣伝をしてきたわけだ。
もはやマリオもジャンプし飽きるほど、全部のブロックに「???」と付くトンデモ案件だが、この液体に関しては、私が昨年末に(だいぶ悪ふざけ込みで)noteに綴ったので参照されたい。
「面白いから続きを」と要望するありがたい声も多数あったが、実は③に書けるような案件が現在進行中のままである。
どこまで顛末を書けるか分からないが、昨年末から水面下ではずいぶんと紆余曲折あった。
私自身も相当に疲弊した。どうか気長に待っていてほしい。
また、日夜トンデモと戦ってくださっている桑満おさむ先生のブログでも、ハサル液を取り上げてくださっていた。私もちょろっと登場する。未読の方はぜひご参考に。
なあAKI、謝ろうよ
今回の件をまとめると、「ツイッター上で変なインチキ液体を配っているAKIとかいうアレなオッサンが、承認欲求か何かで自然派にいっちょかみして調子に乗って、赤ちゃんを危険に晒すようなデマをツイートして怒られまくった」ということ。
内容は悪質だが、実際にはそれだけのことである。憤りの声は多かったが、特にネットニュースなども見かけなかった。(あったら教えてほしいし、無かったら取り上げてほしい)
しかし、単純にすごく面倒くさいのは、このAKIことインチキ・チキチキ・ぱりぱりチキンソテーさんが、デマを咎める声に対して「なぜそんなに必死なのでしょう」「工作員が」とか悪態をついたり、ムカツク絵文字を使って煽ったり、当該デマをしつこくセルフリツイートしたりして、多くの人の顰蹙を買い続けていることだ。
鍵つきのサブアカでのハサル液配布の継続、その液に関して「大金を準備して投資した」などのホラ吹きにも相変わらず余念がない。最近はもう開き直っている感もある。
この人は、これまでも2度3度と凍結されていて、アカウントを新しくして戻ってきた。
そのたび心を入れ替えることも全くない。何がこのオッサンをそこまでツイッターに駆り立てるのだろうか。
全知全能をもってこのコロナ禍を救うはずだったハサル液も、普通にインチキ・チキチキ・チキンステーキ和風ソースだったため全く良い話題もふりまけず、なんとか氷の壁を強引によじ登って辿り着いた先が今回のまるでクソみたいなデマの騒動である。
本当にお前はそれでいいのか。何がしたいんだ。
なあAKIよ。あんた以前、「ハサル液の誤解を解きたい」とわざわざ私にLINEしてきて普通に既読スルーされた時のあの純粋な気持ちはどこへいったんだ。私信なので内容全ては明かさないがよ。
ツイートで「ハサル液についてはこちら」みたいにQRコードが貼られていて、宣伝用オープンチャットかなと面白半分に登録したら普通に個人LINEで、「黒猫さんですよね」と話しかけられた時の「こいつマジか…」という新鮮な驚きと、「LINEでもそのアイコンなのかよ」のツッコミを我慢した気持ちを返してもらいたいぐらいだ。アイコンはお互い様だったけども。
今回のデマから派生して、何やら色んな人とも揉めていたようだ。
AKIよ。とにかく一回だけ覚悟を決めて、真剣に謝ってみたらどうだ。変なプライドも意地も、そんなもんハサル液で浄化しちまえよ。
私が手伝ってやってもいい。全く無益にLINE交換してしまったよしみだ。
なんならあんたの住んでるマンションの最寄駅南口にある魚民か、そこから北に徒歩1分ぐらいのホルモン屋で2時間ぐらいだったら事情を聞いてやってもいいよ。
ただ、そこで手土産にハサル液なんざ持ってきた時はどうなるか分かってんな。
全部あんたのおしぼりと取り皿に無言でシュッシュするし、「黒猫さん、もう分かりました!分かりましたから!」って止められながらも、無表情で一心不乱にシュッシュシュッシュシュと続けるだけで、お店にも迷惑だからそれだけは止めておけ。
な。謝っちゃお。とにかく何言われても絶対逆らわず、ひたすら謝ろ。ね。謝りゃあなんとかなるさ。しょうがないじゃない。それっきゃ仕方が無いのよ。
何に対して謝るのかって、その、自分の存在とかについてよ。ツイッター上に存在してしまったことに。
ハサル液の効能も何もかもが嘘だし、なんか皆から認められたくていろいろホラ吹きました、自分なんかがツイッターに興味を持って何かを発信できると思って存在してすみませんでしたって。誠意を持って謝罪しようよ。
そうやってアカウント削除でもすれば、最後の最後にちょっと反省したことだけは私がずっと語り継いでやるからよ。
でも削除する前に、「ハサル液を置いただけでコロナウイルスが壁に貼りついた」件だけは、どこの誰がどうやって、ウイルスが壁に移動していることを観測したのか教えてくれよな。
「むむ、ウイルスが消えた…。よし。じゃあ壁のチェックだ」って。
その人だけはマジにすごいと思うからさ。
(こういうツイートばかり)
(以下は有料登録で全文読むことができます)
黒猫の見解「AKIを罪に問えるのか」
さあ、まともな話に戻ろう。私は根は真面目なのだ。
現実問題として、ケイツーシロップの件では、「デマを流した」ということだけではAKIを罪に問える可能性は低い。デマを信じて忌避したことによる被害者がいれば別だろうが、それは最悪のケースだ。
ただ今後も、AKIを信じてしまっている人達の中に、ケイツーシロップはいけないものだと思い込んでしまって、実害が出る可能性がネット上にずっと残るのは本当によくない。
まずは皆様にも、今ツイッター上でできる通報にご協力をお願いしたい。あまりこういう呼びかけは好きではないが、今回ばかりは致し方ない。
AKIちゃんはこれに限らず、いろんな方面にケンカを売っているので、(謝るかどうかはともかく)自然と恐れおののいてフェードアウトしたり、また凍結したりする可能性は高い気がする。
当面はその線と、それでなくてもツイッター社の善処に期待したい。
通報フォームに、「医療デマ」の項目をさらに細かくしっかり分かりやすく登載していただけないだろうか。
多くの人に厳しい目でみてほしいと願うばかりだ。
その上で、ハサル液の方では、前述したように個人的にもいろいろと働きかけてきたし、他にも動いている方が複数いるという報告を受けている。
私はこれを大々的にニュースにすることをまだ諦めていない。