参政党が黒猫ドラネコに「返答」
どうも、黒猫ドラネコです。
すっかり暑くなりましたね。小まめな水分補給を忘れず、この夏を乗り切りましょう。
前回までは潜入レポートを２本お送りしました。
メール登録者数の７倍近くのアクセスがあり、すごく好評でした。ほぼツイッターだけの流入でのPVとしてはなかなかのものだと思います。
色んな方に取り上げていただき、感謝です。
有料登録してくださる方も増えていて本当に励みになります。今後とも宜しくお願いします。
さて、２２日に参院選が公示されました。
トンデモを煮詰めた政治団体として、私が以前から注目している「参政党」が、ネット上を大いに賑わせています。週刊誌など各メディアも取り上げはじめ、比例で議席をとるという予測まで…。
（あ、これはネガティブな報道だったか）
反ワクチンやスピ界隈からのネット上での支持者の多さは分かります。が、実際にどれだけの有権者に知名度があるのでしょうか。「人気があるようだ」なんて、その勢いだけに惑わされる人が出ないように、良識ある報道をお願いしたいところですね。
さすがに各選挙区での当選はないとは思っていますが、どうなることやら……。
それで、今回は短めに。
なんとその参政党が公式動画で黒猫ドラネコのツイートを取り上げてくださいました！
その件を書いていきます。草草。
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黒猫ツイートに動画で言い訳
つ、ついに熱い思いが届いたのか…！？
あの参政党の公式のYouTube動画に、なんと、わたくし黒猫ドラネコのツイートが登場だ。
どうせなら当レターも載せてもろて、以前に書いた記事の方を取り上げてもらいたかったし、党員の方々にしっかりと読んでいただきたかったのだが。
残念なことに私のアイコンをがっつり隠すという謎の配慮が。いや、そういうのいらんのよ。正面からぶつかって来いや。「黒猫ドラネコの野郎が言ってる」って。堂々とよ。
しかし選挙期間中でもある。ここでその動画のリンクを貼って再生数が上がって、それが収益になって公職選挙法的にどうなのかが分からない。だからそんなしっかりした理由で、直リンクは貼らないが、ブツはこちらである。
(参政党のYouTubeチャンネルより)
会話をしているのは、参政党の発起人でもある事務局長の神谷宗幣（かみや・そうへい）氏、そして「波動機器」メタトロンを自身のクリニックで扱う歯科医で共同代表の吉野敏明（よしの・としあき）氏だ。
彼らは演説でも「注目されているからよく叩かれる」みたいなことをすごく言っている。叩かれる理由は注目されているからではないのだが。いつご理解いただけるのか。
動画でも、「また参政党アンチが何か言ってるぞ」とばかりにヘラヘラと解説していた。世間からの批判に対抗するような、こうした配信は公式だけでなく何本かあるらしい。
それでは、動画で取り上げられた私のツイートがどういうことかを説明しよう。これらがどうも彼らの「痛いところを突いた」ようだ。
今回の参院選を前に、参政党は「街頭演説リレー いちばんの演説者は誰だ！？」と称したイベントを開催している。候補者の演説をYouTubeで流し、そのスパチャ（投げ銭）の多さを競わせるというものだった。
お金を出したい信者さんを参加型で楽しませ、選挙に出る者の意欲も高めつつ、自分らはお金ガポガポ村のガポポ村長というシステム。誰一人として損をしていない（？）。これは考え付いた人がお見事であると率直に思う。
スパチャというものは、投げた金額の３割ぐらいが手数料として取られるらしい。つまり参政党は、普段から「グローバル資本が日本を食い物に」だのなんだの街頭演説などで叫んでいるにもかかわらず、がっつりGoogleさんを潤してしまったわけだ。
信者はガバチョと金を出す、演者は金が飛んで来た優越感に浸る、お金は党にも入るし、「OK！Google！３割もらっといて！」という画期的なスキームである。
うーむ、誰一人として損をしていない（２回目）
そんなわけで、参政党幹部のお二人がこの私のツッコミについて、「まったくアンチさんには困ったもんだよ」的な信者さん向けの動画で大盛り上がりだ。
選挙には資金が必要なんだという熱弁から、私のツイート（が付けられた誰かのSNS投稿であろう）画像への言及に入った。
(参政党YouTubeのサムネイル)
(参政党のYouTubeで流れたツイート)
これについて何と言っていたか。前述の通り、直リンクは貼れないので、文字で起こしていく。
神谷 「こないだもお金がないから、４５人の演説大会、４９人か。演説大会をやって、ランキングをつけたいよねと。いろいろ考えた結果、党員が提案してくれたのがスパチャっていうYouTubeのあれをやって、それの寄付金が多かった人を一応、トップにしましょうと」
吉野 「トップでした、ガハハハ（笑）」
神谷 「我々はゲタ履いてますからちょっとね（笑）はい」
吉野 「それが、（ツイートが表示されたモニターを指し）品がないってわけ？」
神谷 「品がないというのもあるし、あと結局、グローバル（資本）に反対してるのにGoogleに手数料を払ってるじゃないかって（笑）」
吉野 「だからー！（笑）そうなんだけど、他にじゃあ何があるの？」
神谷 「うん」
吉野 「僕らずっと言ってんのよ。国産のプラットフォームを作ろうって」
神谷 「そうそう」
吉野 「そんなのね、例えば明治維新の時とかにね、イギリス製の鉄道を敷いたわけでしょ。これなんでイギリス製のなんだよって、最初もうそれしかないから、だんだんだんだんそれを国産にしていったわけでしょ」
神谷 「そう」
吉野 「だから本当はGoogleとかZoomだとかTwitterとかこういうのは絶対国産にしなきゃいけないんだけど、じゃあそれ作ってからやれってのは選挙に間に合わないから」
神谷 「そうそう（笑）」
吉野 「だから、ある人が言ってましたもん。不正選挙がおこなわれてるかもしんないのになんで選挙出るのって。だからー！そのルールでも戦って勝たないと、中に入んなきゃルールできないんだから。外からルール変えられるんだったら国会いらないでしょ。国会って法律つくる所なんだから。そういうことしつこく聞いてくる人もいましたね」
神谷 「ねー。とにかくなんでも叩きたいんですよこうやって」
うーむ…。話をズラされた感はあるよなあ。
つまり参政党の公式な説明としては、こうなる。
「グローバル資本に日本が乗っ取られようとしているんだぞ！みんな目覚めよう！ …でも今は国産のプラットフォームがないし仕方ないよね。じゃあはい、Googleさん。我々を支持するたくさんの人から集めたお金をどうぞ」
あの神真都Qの信者ですら「スパチャを送るとディープ・ステートを儲けさせることになるのでは…？」とグループ内で騒ぎ出し、そいつらを動画配信で煽ることによって食っていた岡本一兵衛を大いに慌てさせたというのに。
参政党員さんは、「神谷さん達の魂の演説を聞いて私も目覚めた！日本を海外資本から守るんだ！」などと拳を握る一方で、海外資本を儲けさせている仲間の行為に「ナイスパ」と呑気なコメントをすることになっていないだろうか。
別に私は個人的には、国産のものが全てだとは思っちゃいない。YouTubeでもなんでも好きに使えばいいと思う。
でも自分らで勝手に、海外資本じゃなくて国産だ国産だって激しめに主張して回ってんだから、わざわざ金を集めて差し出すなよってことを言っているのだ。
投げ銭じゃなくて、コメント数や再生数などでもランキングは付けられたはずだ。どうせただの勝手な遊びなのだし。いや、これも遊びながらの活動が悪いなんて言ってないんだけどさ。
あと、とにかくなんでも叩きたいって訳ではない。
こういう信者を躍らせる姿勢と、そこでまんまとダンシングフラワーしている参政党の感じに、ものすごく違和感がある。それに加え、反ワクチンとかトンデモ医療とか陰謀論マシマシ全部乗せの主張。そのへんにツッコミを入れていきたいだけだ。
（以下は有料登録で全文読めます）
黒猫の見解「違和感を見過ごさないこと」
参政党はネット上で支持者を煽るスタイルでここまで勢力を伸ばしてきた。だから、ネット上の噂には実に過敏な反応を見せる。
例えば今回の動画のタイトルでもあるように、特に「自民党の補完勢力ではない」という説明には躍起だ。他にもいろんなネット上の噂の否定をしている。
しかし、私のツイートに対しての見解は、そういった他の批判のついでに取り上げたような感じ。しかもただの言い訳やごまかしだった。
百歩譲って、間違いの指摘をするのならいいが、個人のツイートを取り上げてわざわざ弁明にもなっていないようなことを動画で述べるってのはどうなの…？
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