代議士がワクチン謝罪し大行進。バトルあり出会いありで「WHO脱退!」を叫んだ日比谷公園の反ワクチン大会、詳報(後編)
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「生物兵器」とワクチンを謝罪
順番は前後するが、講演では新党くにもり(チャンネル桜)の水島聡氏が「皆さんが日本の希望となりました」「靖国神社の英霊の祈りや希望を体現なさっている」などと述べていた。
前回池袋からの流れもあってだろうが、この運動ってそんなに思想的な部分が必要なのだろうか? 前回ほどの行動(巣鴨プリズン前で読経)はなくても、「どうなのそれは」という疑問の声は今回の参加者からもチラホラ上がっていた。
そんな中で、左右問わずの大歓声に迎えられてステージに立ったのは、国会議員の原口一博氏(立憲民主党)だ。さあ来たよ。
原口代議士はまず、「この生物兵器まがいのもので亡くなられた方に哀悼の誠を捧げたい。亡くならなくてよかった命が失われた」と真剣に語り出した。そうか…ワクチンは生物兵器まがいか…。
あのさあ、立憲民主党さんさあ…本当どうすんのこれ。
(演説で力を込める原口議員)
原口センセイはイベント開催への感謝を述べたあと「国会議員の一人として皆さんにお詫び申し上げます」と静かに謝罪した。
そして一気にトーンを上げ、「止められるはずだった…亡くならなくてよかった救えた命を分かっていながら(ワクチンを)止めない政府を、倒そうじゃありませんか!」と叫んだ。
「5・31日比谷一揆」は、この絶叫で沸騰。ついに日本政府への反逆の狼煙は上がったのだ。
見渡すと、大興奮の会場。指笛、揺れる日本国旗、いつの間にか後方に貼り付けられたごぼうの党のでかい横断幕(?)、目頭を押さえる人、涙、涙…。
どうにかしないと本当に国会議事堂襲撃とか起こりかねない。大臣経験のある現職国会議員が反ワクチン集会でスピーチしたこの模様は、海外のネットメディアにも大きく報じられてしまった。
立憲民主党さんさあ…本当にどうすんのこれ。党の功労者だから切れないとか思ってる場合じゃないのよ。
それと原口サンは「ワクチンでガンになったけどイベルメクチンでどうのこうの」みたいにも語っていた。
ねえ、立憲民主党さんさあ…なんで目そらしてんの?聞いてる?
ついにデモ隊が出発
講演に続いて行われたデモ出陣式では、参政党の元代表・松田学氏が「コロナはおかしい、ワクチンはおかしいと言い続けてきたので、こんなにも立ち上がってくれて嬉しい」「パンデミック条約のことを言ったら動画がBANされる。敵も攻勢を強めている」みたいに色々と言っていた。
これは別にいつものことなので割愛する。
いよいよメインイベントの時間だ。15時すぎ、デモ行進が始まる。
日比谷公園から厚労省前を経て銀座・有楽町に抜けていくルート。解散の地は、ここの人たちが「レプリコンワクチンを製造しやがる巨悪」とでも考えているのであろうMeiji Seikaファルマ本社前だ。
(チラシに書かれたデモコース)
野外音楽堂にいた参加者たちもワラワラと外へ。司会者からの「順番に出発するので一旦座ってお待ちください」との声も届かない。外に向かうと、野音に入れなかった集団は既に準備万端。公園出口まで数百メートルの列が区切られつつ構成されていた。
前回よりも警察が多く、ここの所轄はデモに慣れていることもあるのだろうが、スタッフの誘導も前回のグダグダな運営よりは優秀だったようだ。
出発地では、応援に駆け付けたらしきおじ様おば様のユニットがギターを片手に「きっとよくなるぅ♪」みたいなオリジナルソングをアカペラで垂れ流していた。
ここから出発する人数を数えたいと考えていたが、この穏やかな政府批判みたいな内容のメロディーラインに脳内をハックされる訳にはいかないので移動する。
デモの出発口から出てすぐ、道を挟んで厚労省という場所に仮設の演台が出来ていた。
その上には相変わらずノリノリの池田としえ日野市議だ。前回のスタイルと同様、日本の反ワクチン活動の母・池田先生のMCのもと、参政党をはじめとする「有志議員(ワクチンに反対する地方議員団)」らがデモ隊へとエールを送り続けることになっている。
全国各地からここに来てるんだよ、アレな議員さんたちが平日に…。
さあ、いよいよデモ隊は無限の彼方へ出発だ。横4、5人で隊列を組まされた中高年たちに、やってやろうぜの熱気をムンムン感じる。
「きっとよくなるぅ」の謎ソングと、池田大先生からの熱い励ましを受けて、初めてデモに参加する人達も勇気百倍・覚醒千倍!
こんなにも頼もしい「目覚めた仲間」がいる。もう誰にも邪魔をさせな…
いや、ちょっと待て。何か妨害するような声が。
(デモ隊の出発を励ます池田市議の向かいに…)
(あ、あ……!)
(いる!!!)
陰謀論デモに陰謀論で対抗する漢(おとこ)塚口洋佑だ!
かつて野球理論であのダルビッシュ投手をも喝破したとかしなかったとか。以前までノーマスクデモで銀座三越などに迷惑をかけていたが、今や「蛇の道は蛇」「毒をもって毒を制す」などと言われ、ウォッチャーにも人気の男である。
朝からずっとこの場所で陰謀論集団「百万人プロジェクト」とのブレ陰謀キングダウンを繰り広げていた塚口が、デモ行進の出発時にここぞとばかりに元気を取り戻す。
このイベントへの壮絶なディスり演説を再開したのだ。
彼は池田先生の天敵でもある。
▽参考
何の因果か、わざわざ道を挟んで池田先生と塚口が対峙する形になった。
「ロシアのプロパガンダに加担する池田としえ議員が!!」
ほら来たぞ。向こう岸から延々と良い声が響いてくる。その調子だ頑張れ塚口!
いや、頑張れは違うな。えーっと、もうどっちでもいいや。
もちろん池田先生たちも黙っちゃいない。
演台に立った誰もが「あそこで何か変なこと言っている人がいますけど」などと、聴衆やデモ隊に向け、自分達が優位であることを伝えていく。(どっちもどっちだとはここでは私以外は誰も思っていない)
しかし、塚口のスピーカーの性能が圧倒的に強い。音の響きがこちら側と全然違う。一体どこのメーカーなんだ。こっちの連中はちょっと向こうに行って調べて来い。
いかん。こんなバトルに気を取られて、デモ行進を追うのが疎かになりそうだ。私の身は一つしかないので、泣く泣く先に進もう。
原口議員が颯爽と…?
池田先生らによるイケイケどんどんの大声援と、塚口の「こんなのはロシアと中共のプロパガンダでどうのこうの」などの罵声に挟まれながら、みんな満足そうな笑顔で出発していくデモ行進。
その序盤の大注目は、やはり原口議員が先頭に立った集団である。
これだ。
(デモ行進に参加した原口一博議員、隣はWCH柳澤氏)
な、なんちゅうプラカードと一緒に歩いてんねん。
現職の国会議員が「ワクチンやめますかそれとも人間やめますか」等のクソ標語とともに霞が関を練り歩く日が来るとは。ねえ立憲さん!立憲民主党さんってばッ!!
えらいこっちゃと思っているのはここでは私だけで、集会の参加者で溢れた沿道から「原口せんせー!」「先生のおかげだよー!」「ありがとうー!」など声援が送られ続ける。やっぱりこの界隈ではヒーローなのだ。
とりあえず、このWCH(反ワクさんたちがWHOに代わる組織にしたいらしい集団)feat.原口代議士のグループを追っていこう。
デモ隊は厚労省前から市政会館裏の国会通りへ。公園沿いから内幸町の交差点へと入っていく。真正面からの絶好のシャッターチャンス。こうなったら最終地点のMeiji Seika ファルマ前で叫ぶその時まで、原口議員の一挙手一投足を撮
あ、あれ…?
さっきまで行進の先頭にいた先生がいない…。
あ…!
(内幸町の交差点でデモ隊から離脱する原口議員)
えええ!?
待って待って待って。まだ300メートルぐらいしか歩いてないよ。トイレだよね?
デモ隊「原口先生ありがとー!ありがとー!」
そ、そんな…嘘だろ。せっかくこれから人通りが多くなるのに。まさか人が多くなる場所に出るのはマズいなんて、あっ(察し)
いや、原口先生はそんな薄情なことはしないだろう。戻って別の隊に合流したのかもしれない。
たとえ帰ったのだとしても、お忙しい身なんだ。これは仕方がない。魂とか波動とかだけは最後までみんなと一緒に歩いたのだ。きっとそうに違いない。
バトルが過熱
あてが外れちまった。こうなったら色んな隊を撮ろう。出発口へと戻る。
相変わらずこの場所は「3発目の原発を日本人に落とすなー!」などの不穏なシュプレヒコール、「厚労省のクソども聞いてんのかー!」などの罵詈雑言の数々と「ブォフォーン(法螺貝)」「きっとよくなるぅ必ずよくなるぅ(変な歌)」など、普通につつましく暮らしていたら同時に聞くことは絶対にない音ばかり。カオスがカオスを包み込んでいる。
あれ、カオスといえば、さっきまで大音量で対抗していた塚口は一体どうなった。
あ…。
(ついに邪魔をされる塚口)
なんてこった塚口が…塚口がとうとう取り囲まれて意地悪をされているではないか。朝からたった一人で何千人に対して叫び続けていた男に対してなんて仕打ちだ。
この場合、妨害しにきた塚口を妨害するわけだからプラマイゼロか。それともマイナス同士だからプラスになるのか。もうさっぱり分からん。
必死の抵抗をして叫ぶ塚口。それを妨害する謎のおっさんも横から叫ぶ。
(塚口と叫び合うおっさん)
なんなんだこの無駄に熱い意地の張り合いは。
いや待て。この構図…どこかで…
(あ、これだ!)
ちくしょう、なんでこんなことばかり起こるんだ。もう行進なんて取材しちゃいられねえ。(いや取材はしろよ)
塚口だけが苦しみ続ける厚労省前を臨むデモ出発口では、参政党の東京都区議らが次々と登壇した。池田議員が船瀬俊介氏(アレな作家さん)を呼んだりして、やっぱり色んなアレな演説が繰り広げられていた。
今回はもうキリがないので割愛する。
それらの写真は限定部分で公開。ご興味と覚悟がある方はぜひ。
禁断のマッチング
デモ隊が次々出発する中、野外音楽堂では第二部講演会が控えめながら続いていた。
様子を見に行くと、多くても6割ほどの客入り。参政党アドバイザーで情報戦略アナリストという山岡鉄秀氏が、「墜落したJAL123便の犠牲者は(証拠隠滅のために)焼かれたなんて、そんな残虐性が日本人にあるなんて信じたくないですよね…。でも」みたいな珍説をグダグダと展開。デモに出発できない人達を退屈のどん底に叩き落していた。座席でのスマホポチポチ率の高さたるや。
様子を見に行って損した。
この第二部では、長崎方面の立憲民主党(またかよおお!もおおお!)の国会議員らも登場していたようだが、残念ながらタイミングが合わず私は見ることができなかった。
他のウォッチャーからの報告を参照されたい。
▽雨宮純さんの記事にも講演者の詳細あり
デモ隊出発と野音を往復していると、時間切れでこれ以後のデモ行進出発の打ち切りが宣言された。
野音に残っていた参加者は、途中から行進を諦めた人ばかりだったのか、特にガッカリの様子もない。しかし、第三部のステージ準備があるのでしばらく外に出て並びなおせとのアナウンスには、「三部のために座っていたのに…」と不満の声が上がった。そらそうよな。
私は概ね、最終梯団(25、26隊ほど)までの出発の模様は撮ることができた。デモ行進の解散場所での様子も気になっていたが、何度も言うように私の身は一つしかない。第三部のために野外音楽堂前に待機することにした。
再びの行列(外に出された人たち含む)は、第一部開始前に比べると控えめ。行進から日比谷公園に戻って来る人はそう多くなかったようだ。ただ、夕方になったので仕事終わりでここから参加する人もいたのかもしれない。
ここにも濃いメンツは続々と現れた。
まずは都知事選出馬を表明したトンデモ医・内海聡氏だ。スタッフらしき人が行列に向けて「うつみんがいますよ、本人ですよ」などと声をかけ、チラシ配りなどしてアピールしていた。
出発口で池田としえ先生ともコラボ演説をしたそうだが、なんとその後に取材していたジャーナリストの鈴木エイトさんを挑発したらしい。
こちらは正真正銘のバトルだ。見たかったな。
野音へと再入場できる流れになると、この界隈では人気の加藤正二郎院長(江戸川病院)の姿を確認。なんと隣に、あの煉獄コロアキを従えている。何かの見間違いか、偶然一緒になったのかと思いきや、加藤院長のシャツの肩口にはでかでかとコロアキのサインが。ひええ。
反ワクから「卒業」したはずの(その後に私人逮捕やらにハマって逆に逮捕された)コロアキは、いろんな人から再会を喜ぶ声を掛けられ、加藤院長を紹介するなどして満足そうであった。
しかし、なんなんだこの組み合わせは…。
なおコロアキが着ている「立ち上がれ日本人」シャツのグループだけ異質と言ってもいいほど若者ばかりで、水商売な感じのお姉さんたちがたくさんいた。全く自発的な参加とは思えない。そういう動員があったのだろうか。
(コロアキと加藤院長)
先の衆院東京15区補選で大健闘した元参議院議員の須藤元気氏の姿も観測した。一般観覧者として入場するようだ。さすがである。
周知の通り反ワクチン界隈では大ヒーローの一人で、相変わらずの人気だった。気さくに握手や写真に応じ、いつも通りの笑顔を振りまいていた。
(列に並び、ファンと交流する須藤元気氏)
そして入場後の音楽堂の後方で、「あ!」と声を上げた須藤氏。
なんとそこには内海医師が。お互いに「うわあ初めまして!」「いつも見てます」みたいな歓喜の声を上げ、良い笑顔で握手と名刺交換をして記念撮影していた。
ついに禁断の反ワクマッチングが成立…。(ていうか初対面だったのね)
こんなに普通の毎日の中で出会ってしまった二人。本当に罪深いイベントだよこれは。なぜ台風は来なかったのか。
(対面を果たした須藤氏と内海聡医師)
そんな第三部はやはり満席。入り切れないということはなかったが、立ち見も含めて3000人以上は集まっていた。
入場者全員にペンライトが無料で配られ、暗くなってからの客席は反ワクチンさんによるイルミナティじゃなかったイルミネーション。
さては「光の戦士」ってこのことなのか。
しかし皮肉なことに、ちょうど厚労省の窓の灯りがこの野外音楽堂を上から明るく照らしてしまっている。(みんな平日だから働いてるんだよ?)
どんなに「光の戦士」たちが頑張っても、ペンライト程度では思い描いたであろう光いっぱいの感動の名シーンにならない。
いかん、これはまた厚労省が妨害したとか言いだすパターンじゃないのか…。
(厚労省の灯りのせいであまりライトが映えない)
「幸せなら手をたたこう」
第三部は、集会のメインテーマでもある「パンデミック条約」「IHR(国際保健規則)改正」の決議などについてだった。WHO総会をライブで追っているのだ。
メインMCは本日3度目の登壇となる林千勝氏(作家)。現地からの速報が入ったとして、パンデミック条約は先延ばしになったが「IHR改正の方は決議されたという情報が入ってきました」と静かな怒りを示すように言った。
意外なことに、ここで客席からの「えー」という声はあるにはあったが多くはない。ただ淡々と受け入れるように、しんみりとした空気になっていた。
林氏は、ワクチンの強制接種が進んでしまう(そんなことはない)などという状況を解説しつつ「先ほど原口議員も言っていましたが、今の国会でこれを否決する調整はまず不可能。そうすると必然的に我々が目指すのは…」と言い、少し”タメ”を作ってから言った。
「WHO…脱退しかない」
観客席は、思い出したように一気に拍手が広がった。
でも「脱退しかない」って、今までずっとそれを言ってきたんじゃないのかい…。
林氏は「ビル・ゲイツ、イコールWHOイコール自民党・与野党なんですよ」とよく分からないことを言いつつ、「我々の命を守るのは国民しかいない。この国民運動を数十倍にしなければいけないんです!」「これで我々の決意と覚悟は決まった!」と叫んだ。
そして大型スクリーンには、WHOのテドロス事務局長らが「偽情報、陰謀論を流す人々がいて…」などと語り合う映像が流される。
「これは我々のことを指しているんです」と林氏。(よく分かってるじゃねえか)
「こんなWHOに居続ける必要があるでしょうか!?」と怒りの声で問うと、会場からは一斉に「なーい!」と大声が上がった。
さらに、何も促されてもいないのに会場のそこらじゅうから自然発生的に「…脱退」「だったーい」「脱退脱退!」「脱退だー!!」と次々と声が。
林氏「WHOは脱退だー!!」
観衆「脱退だー!うおおおおお!!」(大拍手)
ああ、ここは本当に怖い。
このあと、林氏からWHOへの反対を貫いた国の大統領(イランなど)がみんな暗殺されたなどの与太話があり、井上正康氏(名誉教授)にバトンタッチ。「私たちの本当の戦いはこれからだ」と少年漫画の打ち切り最終話みたいな宣言があった。
そしてすぐ「気分を変えましょう」との林氏の音頭で、なぜか「幸せなら手をたたこう」が始まる。林氏のバリトンの歌声に、会場の3000人もじわじわと合わせて歌い、手をパンパンと叩いた。
薄暗くなりつつあった中で急に歌いだした時は、正直とても怖かった。どうせならもっと元気に歌ってくれよ…。
林氏から「この歌は日航123便の墜落で亡くなった坂本九さんが…」などと解説があった。またその話だったのか!日航機墜落の話、この集会で何度目なんだよ!
幸せなら手をたたこうの歌詞にかけて「皆さんはきょう、立派に態度で示しましたー!」と林氏が叫ぶと、会場からはまたもや大喝采だ。
もう、好きにしてくれ。
(第三部も仕切って歌った林氏)
世界の光の戦士たち
WHO総会が開催されているジュネーブと中継が繋がったらしい。
そこにはWHOへの抗議のために世界各国の「光の戦士」が集結。どこかの会議室みたいなところから、医師や弁護士だという海外の反ワクチンさんたちが代わる代わる「ハーイ、目覚めた日本の皆さん」などと挨拶し続ける。
だが、これに通訳のおじさんがあまりついていけず、ほとんどちゃんと訳せていない。映像が乱れることも多く、観衆も少し反応に困っていた。
(スクリーンに映し出される海外の反ワクさん)
それでも、時おり「コンニチワ」「アリガトウゴザイマス」などサービス精神の日本語で言ってくれる人が映ると、パチパチパチと拍手が起こった。
「日本の皆さんに言いたいのは、あなたは一人じゃないということ」的な話が多かった。
私は8時間以上の取材に疲れ果て、そろそろ一人になりたいと思ったし、飲み会の予定もあったので(一人になってねえじゃねえか)もうこのへんでいいやと、フィナーレを待たずに帰ることにした。
振り返ると、「ジュネーブの皆さんに届くように」と司会者に促され、スクリーンに向けみんなでペンライトを振る光景が。
(ペンライトを振る反ワクチンさんたち)
向こうの方々からこの様子が見えているのかは、説明がなかったのでよく分からない。
さっきより暗くなった日比谷公園野外大音楽堂。日本の反ワクチンホタルさんたちの儚くも淡い光は、世界に届いたのだろうか。
なんなんだこの無駄に綺麗な終わり方は。
(黒猫ドラネコ)
▽限定部分ではデモ隊の様子や色んな濃い参加者などを無加工の特別ギャラリーで振り返ります。けっこう雑なツッコミは仕様です。