【潜入ルポ①】空席多め?代表交代騒動で「攻撃ある」「動揺してほしくない」。タレント司会者も涙ぐむ熱狂の参政党政治資金パーティーin東京ビッグサイト

9月9日に行われた参政党の政治資金パーティーを見てきました①
黒猫ドラネコ 2023.09.12
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入場、Tシャツをゲット

 台風が過ぎ、やや肌寒さも感じる初秋のベイエリア。

 紅葉にしては目が痛くなるオレンジ色を身に着けた中高年が集結していた。9月9日、コミケなど多数の名物イベントがおこなわれる東京ビッグサイトで「参政党フェス Road to 衆院選 HERO's Rising」が盛大に開催されてしまった。

 今回で早くも4度目となる政治資金パーティーである。

 「もうファンじゃん」との声もある通り、むしろ党員よりもイベント内容をしっかりと観察して吟味し、その背景に詳しくなっている上に、常に外部からの視点を多くの人に届ける貴重な存在と自負している。

 早急に外部アドバイザー料を払ってもらいたいぐらいである。

(東京ビッグサイトへ)

(東京ビッグサイトへ)

 正午開始予定で、開場は10時半だ。

 開場してすぐ到着したが、見渡す限りのアレな、失礼、熱心なおじ様おば様がビッグサイト南棟の受付横の壁に貼りつくように2列で並ばされていた。相変わらずかなりの年齢層の高さである。

 受付を済ませ、緑色リストバンド(なんでオレンジ色ちゃうねん)とパンフレットを受け取る。なんと今回はTシャツがもらえるらしい。

 スタッフが圧のある笑顔でサイズを聞いてきた。受け取らないのは不自然だと判断した脳が「あ、じゃあLで…」と声帯を震わせてしまい、結局受け取ってしまった。

 どうしよう…こんなの寝巻きにしたら寝言で参政党マーチ歌っちゃうよぉ…。

 このTシャツがMADE in CHINAということがバレて、参政党ウォッチャーの間で話題になっていた。普段から「このままでは外国資本に食われてしまう!」みたいに言っときながら…。

 やはり参政党はブレまくることをブレないのが魅力だ。

(リストバンドとTシャツ)

(リストバンドとTシャツ)

 面白いのは、シャツをもらっても会場内で着る人がなぜか多くなかったこと。(こんなものを着る人はもともと着てからここに来ている)

 主催者的には、全員に配ることで会場をオレンジに染めたかったのではないか。目論見が外れたのかもなと思ってちょっぴり同情する。

座席アップグレードと空席の怪

 衆院選の候補者らしき方々が並んで挨拶をしているのを横目に入場口へ。

 日本有数のイベント会場だけあって広々としている。エスカレーターを降りてすぐは物販のブース。今回からエプロン、ブランケット、ガジェットケースなどのグッズが増えたらしく、どんな国政政党だよとのツッコミも虚しく、さっそく目の色を変えたお客さんが我先にと長蛇の列を作っていた。ひい、怖い。

 入場通路と間違って並んでしまいそうになる。いくらメンタルの強い私でも同調圧力に負けてガジェットケースを買うまで抜けられない可能性もあるので(?)慎重に後ろから覗くだけにしておいた。

 だが、よりによってレジ付近に「JCBカード使えません」の手書きの案内を見つけてその場で「フフッ」と吹き出してしまう。

 国産のクレジットカードは使えるようにしとけよ。各種電子マネーを使えるのに。本当にお前らだけは…。

 会場である南展示棟のホールに足を踏み入れると、凸状にせり出した巨大ステージと、迫力ある5面のスクリーンが現れた。それらを臨んでパイプ椅子がぎっしり並んでいる。

 会場中央部には映像・音響システムの管制ブース。オレンジ色のシャツではないプロの技術者らしき人がせわしなく動いている。大物のコンサート会場さながらだ。

 座席位置を案内する全体MAPがあった。

 自分の席を探す方々に混じって撮って眺めていると、スタッフが寄ってきて「この掲示はあてになりませんので、プラカードを持っているスタッフに確認してください」と言われてしまう。

 なんだそりゃ。

(入り口付近の案内板)

(入り口付近の案内板)

 その通りで、各ブロックの前後に「A席」「B席」などのプラカードを高く掲げる、言うまでもなくオレンジ色シャツのスタッフがいた。

 おそらく数十人が等間隔でずらりと立たされている。決して若い人ばかりではなかった。

 そのカードを立て看板にして設置すれば済むのでは。「あてにならない」案内板を残したまま、ずっとプラカードを持つだけの案内スタッフをさせているだなんて…。

 信仰とは献身を伴うものだと再認識する。

(開演前。案内係の方々の様子)

(開演前。案内係の方々の様子)

 2万円を党の輝かしい未来へ投資した(?)私は、座席指定のないC席だ。

 ひとまず中央付近に席を確保して落ち着いた。すでにステージを見やすい良い位置には物がたくさん置かれて確保されている。みんな物販に行ったのだろうか。

 それはいいとして、確かに案内板はあてにならなかった。本来は5万円のB席の位置がC席として開放されたようだ。そしてA席であったはずの場所がB席になっていた。そこが全く埋まっていない。新たなA席は最前列S席サイド付近のわずかだった。

 しかも現在のC席の最も良い位置と、新たなB席とでは通路を挟んでほとんど間隔がない。この1.5メートルで3万円の差はどうなんだ。50センチあたり1万円で買えということか。福本伸行の漫画かよ。

 案の定、開演が近付いてもB席(案内板ではA席)はガラ空き。前方の新たなA席(10万円)でさえ、ステージに近いはいいが見辛いためかスカスカだ。最前列S席(20万円)はほどほどに埋まってはいたように見えるが、全体的に開演後も空席は目立った。

 当初の座席より一段階ずつアップグレードした理由は定かではないが、高額席の購入者が予想より少なく、観客のほとんどが後ろの席になってしまうことを避けたという説が有力だろう。今回は集客にかなり苦戦したのではないだろうか。

 ほぼ満席だった前回(ベルサール高田馬場)は、しっかり座席を数えて2000ほどの来場者だった。今回は会場のキャパなどから判断するに、前回よりやや多かった程度との印象だ。甘めに見てもおよそ3000人だと思う。

 きっと主催者発表は5000人ぐらいだろうけど。

 そして客席に関する最大の謎は、左右両端奥の位置にわざとかと思う程に数百個ずつもの椅子が並べられていたことだ。開演後もほぼ誰も座らずに余っていた。ステージはおろか、端のスクリーンすらも見辛いので当然といえば当然である。

 前夜から準備していたスタッフのSNS投稿を見ると、目覚めた仲間たちと準備ができる高揚からテンションが「おはよう。」してしまい、予定来場者数よりかなり多めに椅子を並べてしまったような気がしなくもない。

 何らかの事情があるのだろう。こんなことで「スカスカで草」とか言うアンチに隙を見せるのはよくない。

 やはりここは私を外部アドバイザーとして雇(略)

(開演前。入り口の二階から右端の席を臨む。下の行列は物販ブース)

(開演前。入り口の二階から右端の席を臨む。下の行列は物販ブース)

いよいよ開演、書道パフォーマンスから

 合計5面のスクリーンからは「献金のお願い」が何度も流れてくる。

 「衆院選のために供託金3億9000万円が必要です」とのアナウンス。見るとパンフレットに集金袋がシールで貼りついている。ひいぃ。これ以上はやめてあげてよう。党のマークがついたガジェットケースが買えなくなっちゃうよお。

 イベントの録画や撮影禁止とのアナウンスがあったので写真はここまでにしておく。それまではみんなバシャバシャ撮っていたが、言われたからにはルールを守ろうな。

 また、同時に「当パーティーの雰囲気にそぐわないと運営責任者が判断した場合は退場となる場合があります」と、なかなか圧が強めの注意事項も流れた。

 思わず身を引き締める。大丈夫だよ。僕はこのパーティーの雰囲気に溶け込むよ。良い子にしているよ。追い出さないでね。

 私の周囲の中央C席はほぼ埋まった。やはりおじ様おば様ばかりだが、子連れや割と若いカップルの姿もあった。

 観客の雑談の声もよく聞こえてくる。

 「全部がつながっていたのよ…」(何が?)

 「ゴホンといったら飲めばよくて」(何を??)

 「子ども達までそんなふうに」(ねえ何が何が???)

 「ナットウキナーゼが」(ナットウキナーゼが????)

 様々なアレな感じの会話の断片が次々と耳に飛び込んでくる。ああ、いま僕は参政党のイベントに来ているんだ…。

 いろんな覚醒者に囲まれて早くも昇天しかけ、そんなこんなでいよいよ開演である。

 まずは書家の玲泉という方による習字パフォーマンスだそうだ。

 白い花柄がついた濃紺か黒のドレスでステージに登場。荘厳なBGMとともにステージ中央に設置されたモノリスのような白パネルに大筆小筆を駆使し、およそ5分で「Road to衆院選」「参政党フェス」「至誠」などと書き上げた。

(設置された書道パフォーマンスの作品)

(設置された書道パフォーマンスの作品)

 
 後にこの作品は前方に設置されてフォトブースとなる。これにより観客の撮影禁止ルールがなあなあのグダグダになってしまっていた。どないやねん。

 芸術の質にケチをつける気はさらさらない。ただ、「誠」のハネを大きく上げて「参政党フェス」に完全にかぶせてしまったのが気になった。

 どういう意図か解説があるわけでもなく、最後まで無言で終わった。もしや、やりすぎたのでは…? と心配にもなる。こういうもんなのか? 誰か教えてほしい。

 しかし会場は「ほおお…」とか「すごいねぇ」とか言いながら大喝采。オイオイお前ら本当にそう思ったんか?

 ああ、しまった。パーティー雰囲気にそぐわないと判断されたら追い出されてしまうんやった…ここは大人しく同調せねば…。

 そんな素晴らしいパフォーマンス(同調しました)が終わると、スクリーンには神谷議員が街頭演説で叫ぶクソうるさい、失礼、毎度おなじみの(これも失礼だろ)プロモーション映像が大音量で流れ始めた。

司会者も涙ぐむ

 今回の司会を務める2人が颯爽とステージへ上がる。

 お笑いタレント和泉修氏とフリーアナウンサー永倉由季さんが「Road to 衆院選 参政党フェス HERO's Rising!」と声を合わせて元気に叫んだ。

 前回のパーティーでは漫才も披露した和泉氏。頻繁に演説にも駆り出されており、名実ともに「目覚めた中高年」の代表である。

 反ワクチン市長としておなじみ大阪府泉大津市長・南出賢一氏が浪速高校のボクシング部の後輩だそうで、その繋がりから神谷宗幣氏を紹介され、8年ほどの付き合いらしい。「君みたいなんが総理大臣なったら応援するで!」と神谷氏に心酔し、芸能界で初めて参政党員になったのだと嬉しそうに明かした。

 永倉アナは以前も参政党イベントで司会を務めているが、「(党とは)ある程度の距離感を保ちながら、勢いを目の当たりにしてきました」と笑顔で述べた。

 すごく気になる言い回しだったので違和感を覚えたのだが、実はこのワードこそが今回のパーティーにずっとつき纏う言葉だった。

 和泉氏は開演の雰囲気から既に涙ぐんでいるという。

 献金募集などについて軽快なトークを展開し、「今日が皆さんの人生の新しいスタートになるような素晴らしい7時間を一緒に過ごしましょうぜぇ!」と興奮を隠さずに叫び、大きな拍手を浴びていた。

 さあ、宴の始まりだ。

 大歓声が響き、オレンジ色の旗や日本国旗がたくさん揺れる観客席。会場入りから1時間で既に7歳ぐらい老けたような気持ちだが、ここから7時間という事実に改めて身が震える。

 司会者の盛り上げから一転、まずは党員への「お願い」が始まった。

何があっても動揺してほしくない

「初めての方は?」との司会の呼びかけに、来場者の4割ほどが挙手した。

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